2018年10月22日月曜日

ちょっと怖い? フォロ・ロマーノの壊れ方

コロッセオに引き続き、フォロ・ロマーノも壊れ方がいい感じ~.

↓高台からのフォロ・ロマーノの景色はこうなっている.右上にはコロッセオが見えていて、コロッセオからこちらの景色の全てがフォロちゃんである(写真の左側後方にも続いている).建築年代はコロッセオと同じ頃だけど、フォロちゃんは見ての通りほとんど崩壊している.これはどうしたことだ? 何がフォロに起きたのか?

フォロちゃん崩壊の理由を考察する前に、事前リサーチを怠っていた私達が辿ったあまりにも遠い道程を説明する.

以下では一口にフォロ・ロマーノと呼ぶが、旧行政区(フォロロマーノ)+パラティーノの丘からなる黄色で示した500x500mぐらいのゾーンが遺跡公園になっており、ぐるっと柵で囲われている. (記憶なので細部は違うだろう)
上の写真を撮影した場所は④で、高台からかつての行政区を見下ろすことができる名所だ.ぶっちゃけ④に行きたかった.
コロッセオに居た我々はまず入場口①へ行ったのだが、security checkの長い行列を見て諦めた.コロッセオに戻って入場口②へ廻り、こちらからはすんなりと入場できた.
②を起点に何も考えずあちこちを巡って、反時計方向に外周部を遠回りして、やっと④に辿り着き、⑤から外部へ出た.グダグダだったがフォロの全てを巡ったとは言えよう.次からはガイドが出来そうだわ.

フォロちゃん崩壊状況の件に戻る.

↓これは住居跡だと思う.損傷が激しい.
↓これは宮殿の跡.元は右手に続いていた構造物が消失している.屋根が落ちて空が見えている.立ち入り禁止だった.
フォロちゃんのどこもかしこもこのような崩壊状況で、宮殿の原型を想像するのは難しい.コロッセオの良好な保存状態に比べてフォロちゃんはかなりプアであり、どうしてそうなっちゃたのだろうか?

↓巨大なコロッセオが原型を保っているのは、石積みアーチ構造の頑強さゆえだった.
↓しかしフォロちゃんの建物には石積みアーチが見当たらないのだ.この写真はフォロちゃんの宮殿跡地で、石+セメント+レンガの複合材で出来ている.フォロちゃんのどこに行っても同じ風景だ.
つまり、コロッセオだけが飛びぬけてオーバースペックな設計になっていて、経済的な設計だったフォロ・ロマーノの建築物はボッコボコに崩壊しているのである.
現代の建築に喩えると、フォロちゃんはフツーの建築基準法に則って設計されたもの、コロッセオは原子炉格納容器の設計が適用されたもの、そんな気がする.

↓ここも宮殿跡で、元々は黄色のフリーハンドの面に天井が存在していた場所だ(経路③).崩壊を免れた天井の上はフツーに見学できる.わたしも歩いた.だけど丸印の部分だっていつ崩落するかわかりゃしない.セメント天井の厚みは50cmぐらいしかないのだから.ここを目撃して以降、フォロちゃんを歩くのが怖くなった.地面じゃなくて遺跡の天井を歩いているのだから.
ちなみに、現代の鉄筋コンクリ製の天井の厚みは15~20cmぐらいだったりする.鉄筋が入っているので薄くても大丈夫.

↓かつての行政区を見下ろした冒頭の写真を撮影したのはこの展望台からだった(経路④).
↓同展望台を下から見ると、人工的に造成された高台である.オイオイここは崩落しないのか?
↓同展望台の裏側を見下げると、自分達は3階の天井に立っているのがわかる.なかなかイイ感じで崩壊している.オイオイここは崩落しないのか?

↓フォロちゃんでひときわ巨大さが目立つのが「マクセンティウスのバシリカ」という建物である.手前の3/4は崩壊して、残っているのは奥の1/4ほどだ.それでも巨大.
↓近づいた写真.落下した巨大なセメント塊がそのまま展示物になっている.この巨大物件も、石材建築ではなくて、石+セメント+レンガで出来ているようだ.

フォロ・ロマーノはあまりにも広大で、物件が多く、補修の手は全く追いついていないみたいだった.というか見学区域の瓦礫を撤去しただけでもエライと思った.丘の裏手の立ち入り禁止物件の中には崩壊した瓦礫が山のように積んであった.
↓入場口②の近くの風景.後背の足場は補修作業用であり、手前の人物は発掘作業中だ.

発掘と補修を同時に頑張ってください    >   ローマさん

かしこ

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