太陽電池
アジアメーカーがたくさん出店していました.ビジネスとして成立しているなぁという印象でした.変換効率は18.5%ぐらいのシリコン電池が主流だったなかで、シャープのブースに37.7%という数字が表示されていましたが、それってシリコンで達成可能なオーダーじゃないですよね? ガリウムとか高価なタイプではなかろうか?
↓CIS太陽電池といってシリコンとは違う素材の太陽電池があって、もう市販されているとは知らなかったのですが、その見かけがなんとも異様なので驚きました.シリコン太陽電池は表面にアルミ蒸着電極が所狭しと走るのが常なのに対し、なぜかCIS太陽電池は電極が見当たらず、ベッタリと、まるで「2001年宇宙の旅」のモノリスだぜオレはと言わんばかりの漆黒の板でやんの.あるいは、55インチぐらいで額縁がヤケに細い液晶モニタのようでもあります.写真撮影ご遠慮くださいだったので現地の様子は撮ってませんが、下図は昭和シェルのCIS太陽電池です.真っ黒けです.
↓これはなんと、瓦と同じ形状をした金属でできた、それ自体が金具だよっていうもの.際限なく値段が高そうだなー.
風力発電
やはりグルグル回る物は楽しいです.ただし、一般家庭に設置する物でもないので、展示ブース数は太陽電池の比ではない少なさ.傍流というかんじでした.
燃料電池(FC)
こちらは、海外の素材メーカーや設備メーカーがたくさん出展していて、一瞬ここがどこの国かわからなくなったエリアもありました.まだ商品化フェーズではないらしく、FCモジュールを展示して売りたがっているブースは記憶にないです.数台のFC自動車が展示されていました.
FCって、エネルギー密度が内燃機関やリチウム電池に敵わないという技術予想がUSAの化学者によってなされ、それ以来USAではリチウムをR&Dの主軸に据えたという説を信じているのですけど、実際どうなんですかねぇ? フライする時は来るのか?
その他
電池製造設備の異種で、フィルムへコーティングする装置は、昔仕事で見たテープ生産設備とそっくりでした.なつかしー.
電気2重層コンデンサが展示されていました.単一電池ぐらいのサイズで2.7V 300Fぐらいでした.300F=300As≒0.1Ahですから、リチウム電池に比べると2桁ぐらい容量が小さいので、電力ストレージには相変わらず難しそうです.90年ごろのエレクトロニクス雑誌「トラ技」にはEV用バッテリーは蓄電池か電気2重層コンのどっちになるか?なんていう記事が書かれていたのですから、その後のリチウムの発展はすごいです.
かしこ
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電気2重層コンは何らかのブレークスルーが必要です。
返信削除特典は電流を取ると電圧が下がりますが、両方向コンバータの効率が90%近く行くのに対し、電池(一般では)変換ごとに
40%くらいの損失があることです。
マグネシュウム海水空気電池が、リチュームの4倍くらいのエネルギー密度が見込まれ、高温太陽熱やレーザーを使っての、
還元サイクルが本命になるのではといわれていますが、
一次貯めにリチュームを使ってしまうと効率が落ちるので、
新型電気2重層コンが待ち望まれています。
化学変化を伴わないコンデンサが好きなわたしです.
削除なんとかなってほしいです.