2013年2月6日水曜日

外人が選んだ見る価値のあるアニメ → セカイの中心から離れてほざく

今回の話題は、2chまとめサイトでゲットした「外人が判断した価値ある日本のアニメリスト」についてです.なんかイマイチなリストなので、セカイの中心から遠く離れた場所でのリテラシの劣化だろうというハナシです.  末尾にそのアニメリストがあります

日本人で洋楽好きな人は、極東にいてあちらの国のヒットチャートに興味津々なのでしょうが、現地人の空気感を知る由もないし、ツアーに参加したくてもアーチストの日本公演までひたすら待つしかない、洋楽文化の中心にいない渇望感があるのではと思われます.

キリスト教の牧師センセイに似たようなことを尋ねたことがありました.キリスト者なら本場ヨーロッパで生まれたかったんじゃないですか? そしたら、荘厳な聖堂で行われるミサを体験したりできたじゃないですか? それが遠く離れた日本でキリストを信仰するのは止むに止まれぬ出遅れ感があるんじゃないですか? -----もっともそのセンセイはカトリックじゃなくてプロテスタントでしたが-----   そしたらセンセイ曰く、「イイエそんなことはないです.なぜなら、信仰は聖書にあるからです」とおっしゃいました.その時はあぁなるほどと納得しましたが、だとすると聖地巡礼みたいな行為が説明つかないように思われ、やはりキリスト教の中心にいない渇望感はあるんじゃないかなぁと....

わたしの趣味の一つであるアニメは、どこがセカイの中心かというと、日本であると言ってよいでしょう.そう、わたしはセカイの中心でアニヲタをやっているのです.遠く離れた国の文化を渇望しているのではなく、いまここにある日本オリジナルな文化をここにいて楽しんでいるわけです.だから、海外から日本のマンガ・アニメ・コスプレなどをクールジャパンなどと評価する声が聞こえてくると、オマエら本当にわかってんのかぁと、胡散臭いなぁと、どうせわからんだろうと、タカビーな思いに駆られてしまいます.

で、そんなタカビーなわたしが「外人が判断した価値ある日本のアニメリスト」を見るわけですが、外人がジャパニメーションは素晴らしいと言うのはこういう作品のことなんですね.設定がハードで、画面がキレイで、展開がシュールな作品が選ばれているに過ぎないようです.他にも話題になったアニメがいろいろあるじゃないですか?

「まどか☆マギカ」が入っていないのは、これを選んだ外人の見識が失格レベルであることを物語ります.たぶん、マンガチックなキャラの絵柄が気にくわないんでしょう.これがセカイの中心である日本人アニヲタ的には、魔女っ子ジャンルゆえにあのキャラを設定したのは当然であるが、しかしあのキャラであのハードなストーリーをやってしまったところがすでにあらゆるアニメへのアンチテーゼであったのだ、という風に「まどか☆マギカ」を位置づけるだけのリテラシが備わっているわけです.それがセカイの中心にいる者達の特権でありましょう.しかし、遠くから眺めているしかない外人にはそういうリテラシがないみたいですね.残念というか何というか.

「涼宮ハルヒの憂鬱」が入ってないのは、容認しがたいです.あんな作品がたまたまできた奇跡を祝うべく後世に語り継ぎたいとセカイの中心にいるアニヲタ的には思いますがね.そもそも外人には、学園という箱庭のようなスイートな世界で起きる恋愛だの悩みだのをチマチマと描く「学園物」というジャンルが理解できないのでしょう.「学園物」を除外して日本のアニメを定義するのはかなり偏ったアニメ観です.「謎の彼女X」なんか全然わからないんだろう.  -----しかしなぜか「あずまんが」が入っているのは謎-----

基本的にロボットアニメが敬遠されています.「ビッグオー」「グレンラガン」「エヴァ」が入っているのみ.へ~っ「ガンダム」は見る価値ないですか? 「イデオン」も見る価値ないですか? 「ボトムズ」は画が汚いから見る価値ないですか? 「マクロス」の板野サーカスの価値はわからないんですか? 「コードギアス_反逆のルルーシュ」はキレイでハード展開ですがどうして入らないんですか?  というかそもそもロボットで闘うアニメがキライなんだろうな外人は.「ロボット物」を除外して日本のアニメを定義するのはかなり偏ったアニメ観です.

「めぞん一刻」が入っているのに、「うる星」が入ってないのは意味がわからんです.

大友克洋が4作品も入っていますが、こんなのチャンチャラおかしいです.大友のマンガは高く評価しますけど、アニメは一切評価する価値がないです.それが外人には判っていない.大友がアニメでやったことは、大友のネームバリューでアニメ界から優秀な人材を集め、そいつらのおかげでそこそこのスペックのアニメを作れた、ということだけです.大友の功績で日本のアニメが進歩したとかいうことはビタ一文ありません.「大友克洋マンセー」で日本のアニメを定義するのはありえんくらい偏ったアニメ観です.クイアラタメヨ   >  外人

どうやら、今敏も外人に好まれているようで、なんと5作品も入ってます.わたしははっきり言ってキライです.昔「Perfect Blue」を観て辟易としました.現実と虚構の区別がつかなくなってヤバイっていうハナシなんですけど、現実感も虚構感も描き方が下手でヤバイとか思う以前の問題でした.もっと修行したらどう?と思いました.わたしは今敏が好きだという人とは友達になれません.最初から絶交でOKです.このリストに今敏を5作品も入れてしまったこの外人とも最初から絶交でOKです.下のコメント欄にも今敏についてのコメントは書かないでください.

どーでもいいのを入れてるなぁというのは、「バッカーノ」「はだしのゲン」「claymore」「蛍の墓」「エリン」「キノの旅」「LastExile」「Planetes」「Texhnolyze」「ヨコハマ買い出し紀行」 あたりでしょうか.観ればそれなりに面白いのでしょうけど、これらを入れておきながら、上でさんざ述べたような作品を落とす神経が理解できません.この外人は、ジャパニメーションなんかあまりわかってない.というか、この程度がセカイの中心から遠く離れた部外者のリテラシなんでしょう.わかっとらんな.

何をトチ狂ったか、おまえ意外な作品を入れてるじゃないかーと褒めであげたいのもいくらか存在します.「電脳コイル」「蟲師」「READ OR DIE」「シグルイ」「NHKへようこそ」です.とくに「シグルイ」を入れたのは驚異的にエライ、どうせマグレだろうが、ポイント10を加算してあげようぞ.


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