2017年8月19日土曜日

【分解】ポリバリコンを完膚なきまでに分解する

秋葉原のaitendoには、なぜかポリバリコンとバーアンテナが、21世紀になっても沢山売られています.アムロ・レイに成り代わって「こんな古いものを」と心中でつぶやいてしまいます.酸素欠乏症とはカンケーないだろうけど.

↓これがaitendoで¥100のポリバリコン.かつてはラジオのチューナーとしてお馴染みのパーツでしたが、秋葉の店で見かけたのはせいぜい1990年代まででしたか...
↓カバーを外したところ.回転軸はGNDになっています.4隅の足はHOT側電極で、電気的には2ピン相当です.つまり、GND共通の可変コンデンサが2ヶ内蔵されているというのが基本構造です.AM用の可変範囲は5-270pF、FM用の可変範囲は15-36pF実測でした.
天井に4ヶあるトリマコンの結線は迂闊にバラしてしまったため確信を持ってこうだと言えなくなってしまいました.メインCにパラに接続されていると推測します.どうして2ヶではダメなのかという長年の謎は解明されませんでした.残念!
↓いきなり全部バラしてしまいました.もうぐちゃぐちゃ.
↓気を取り直して分類してみます.これはGND電極のパーツです.回転軸および回転電極はGNDなんですね.回転電極は16+4枚の2種類あります.AM用が16枚、FM用が4枚と推測します.
↓HOT側のパーツはこれです.電極はなぜか16枚しかありません.何枚か床に落としたかな?   細長いパーツはスペーサです.AM/FMの振り分けは、電極板を左向きにするか右向きにするかでやってる.
↓誘電体フィルムはなぜか31枚.FMは2枚重ねとかしてるのかもしれない.

力技な部品でした.そんなに感銘は受けませんでした.

かしこ

2 件のコメント:

  1. トリマコンはシリパラに接続されていて、シリアルで絶対値、パラレルでゲインを調整していたかと思います。

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    1. そうですか、ありがとうございます。
      部品のメカ精度で微調整フリーにしないところに年代を感じます。

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