『その日は関東の梅雨入りだった』 御苑にて、タカオ
TOHOが未だにしつこく「天気の子」を上映している.それに関連してだと思うのだが「言の葉の庭」を上映しているので今日それをみた.
劇場での「言の葉」は7年ぶりだ.そして今日は劇中と同じく「関東甲信地方の梅雨入り」だった.皇居のお堀端の低い空も雨足を強めたり弱めたりを繰り返している.
TOHO日比谷のロケーションには、こんな一等地に映画館を設ける意味があるのかと問いたくなる.しかし今はガラガラ.
わたしがにわかAVマニアへとカムバックしたきっかけが言の葉の庭だった.DISKが発売された直後には家にいる時間はずーっと言の葉をリピートしてた.大好きなんだ.
わたしは人生の15%ぐらいをアニメに費やしている.そのわたしにとって言の葉は映像作品を観る動機そのものだ.テーマなんか求めない.ラストシーンで人間の原初の感情が爆発する.そのラストに向かって計算され尽くした前段が淡々と描かれる.そういう構造の映像作品がストライクゾーンなのだ.
公開から7年を経て新たな発見があった.
ラストの非常階段のシーン.ユキノさんはタカオを追いかけて迷わず非常階段を駆け下りる.どうしてEVじゃなくて非常階段から攻めたのかが以前から不思議だった.タカオの乗ったEVが1Fへ降りてゆくのを視認して非常階段へ向かったのかなと今までのわたしは思っていたんだ.ところがそうじゃ無かった.あの日のユキノさんのマンションはEVが点検中だったのだ.よかったね人目につかない非常階段で言い争いが出来て.点検に感謝だ.
今までどうして気づかなかったのだろうと呆れてしまった.
また観に行きそう.
かしこ
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