2022年10月29日土曜日

ヒトほど楽観的な生物はいない説

ひとつ前の投稿で、脚本家の岡田麿里について書きました.岡田は小中高と登校拒否で、自伝によると不安心がとても強い人だったようです.

不安心について兼ねてから思うことがあります.

わたしの毒父はアルツで死んだわけですが、ボケの進行と共に不安の塊になりました.自分のロケーションが判らないので自宅へ帰ろうとする、アルツでお決まりの行動で関係者に多大な迷惑をかけました.行方不明で警察沙汰も3回ありました.

別の老人ですが、TVを見てたりしていてよく「怖いわねぇ」と呟く者がいました.
わたしはその老人を見ていて、一体この人の怖いの意味は何なのだろう?と考えました.
怖いにもいろんな怖さがありますよね.
 ・地震/火事
 ・交通事故で死ぬ/飛行機が墜落
 ・強盗に押し入られる
 ・癌にかかる
 ・コロナ脳
 ・HDDがクラッシュする
 ・試験に遅刻する
 ・銀行が倒産して預金がチャラになる
 ・パチンコ屋であと¥1000で持ち金がゼロになる
 ・奥さんが浮気していた
 ・電車で痴漢の冤罪
 ・宇宙人に連れ去られてアブダクション
その老人は「HDDクラッシュ」「宇宙人にアブダクション」という恐怖なぞ知らないでしょう.その他の恐怖もどれだけ理解してるんだか.「怖いわねぇ」という呟きが馬鹿馬鹿しくて仕方ありませんでした.

「怖さにもいろんな怖さがある」というのは、ヒトの知能が高いゆえ、また、ヒト社会が複雑であるゆえだと思うんです.つまり、知能と社会が高度化するほど、恐怖の種類がどんどん増えてゆくということです.江戸時代の恐怖は地震雷火事親父ぐらいでした.

現代社会から脱落せずに済んでいる人は「恐怖なんか考えたって仕方ねぇ」と投げやりな楽観主義で克服していると思われます.あるいは「たかが交通事故程度の確率だ」と定量的に恐怖を抑えているのかもしれません.いずれにせよ、高知能のせいで生起される新型の恐怖を、楽観的知能で克服しているわけです.

ところが、人によっては、知能の楽観性が弱いために、様々な恐怖に挫けて外の世界に出て行けなくなってしまう.=引き籠り
アルツになった人は知能が劣化しますから、それまでは知能で抑圧していた恐怖が浮上します.=徘徊行動

もしもイヌに人間並みの知能を植え付けるのに成功したとしても、増大する恐怖に対処できなくてイヌは発狂しちゃうんじゃないかな.

ヒトが知能を進化させてきた200万年ほどの期間には、並行して、恐怖を抑圧するメンタルも強化してきたはずだとわたしは思います.地球上で最も高い知能であるヒトは、地球上でも最も楽観的なメンタルを有するはず.

未来を考えます.
ヒトのIQを強制進化させるのは技術的には可能だと思います.IQの高い人で交配を繰り返せば5世代ぐらいで集団の平均IQはメキメキ上昇するでしょう.でも、その高知能社会は自ずと新型恐怖を生成します.新型恐怖を克服できるかどうかはメンタルの問題ですから、メンタルも交配強化しなくちゃ集団は絶えてしまうんじゃないですかね.

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今日の夕飯でわたしが感じた恐怖.

奥さんが調理した鶏もも肉のハーブ焼きを食べました.
ずいぶんと柔らかい鶏肉だなぁと思ったら、モロに生焼けでした.
鶏肉の生焼けって、カンピロバクターで食中毒になりギランバレー症候群という神経性の病気になってしまうケースがあるんです.ギランバレーになると身体がマヒする症状に長年苦しめられて徐々に死んでゆきます.すごく悲惨です.

今日の晩御飯はすごくホラーでした.

かしこ

6 件のコメント:

  1. murasaki
    まともに考えると、中国の拡張主義や国の債務問題、身の回りの厄介ごとなど心配のタネは尽きないのですが、忘れておくというのは大事ですね。むかし、自己啓発本が大好きで良く読んでいましたが、自分が影響を及ぼせないものについて時間を使うなというアドバイスが書いてあってなるほどと思いました。

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    1. 選挙カーに突撃してあえなく逮捕され、取り調べでわけのわからないことを口走ってる奴が選挙シーズンには必ず出現しますが、自分が突撃したら影響を及ぼせるとでも思ってるんですかね? おもろー

      「俺たちゃ西欧に虐められている恐怖」が21世紀にもなってまだロシア人を支配していたとは、いまいちど進化の過程をやりなおしたらどうですかねぇとアドバイス.

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  2. >自分が影響を及ぼせないものについて時間を使うな
    全くその通りですね。でもこれは逆に、
    「大衆の操作」に、大いに使われていて、
    お昼のワイドショーが、相変わらず、
    「芸能人の不倫」「天皇家の動向(小室圭の話とかもこれに入る)」etc...
    の話題に、時間をつぎ込んでいるのは、日本人を、
    「愚民化する政策」であるのは明らかです。
    (大衆の反乱を抑えるには「パンとサーカス」を与えておけばいい、とは、よく言ったものです。)
    ※現在、日本が「一触即発」かつ「危機的状況」なのに、何故かそういう話題は出て来ないで、職場でも、
    「昨日の試合は、どこが勝ったか?」
    みたいな話題しか出てきません。多分、平均的日本人は、死ぬ直前まで、
    「巨人が勝ったか?」
    しか、気にせずに、死んでいくのだろうな、と、思いました。
    (ある意味「究極的に」幸せな民族ですね。)

    ※と言いつつも、私も「何か特別な力があるわけではない」ので、結局、そういう彼らと、
    「運命を共にする」
    しか、無いんですがね・・・残念ながら。合掌。

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    1. マコーリンに回復不能な不幸を!(呪詛)

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  3. >西欧に虐められている恐怖 >まだロシア人を支配していた
    実は、ロシアは、
    「西欧文明」ではなく、「もっと古い文明」から来ている
    らしいので、(日本もそうであるという説はある)
    彼らから見て、いわゆる「西欧文明」は、「後からやって来た、征服者」みたいに見えるらしいです。
    ・なので、相変わらず、アルファベットとは似て非なる、
    「キリル文字」(これは、「ギリシャ文字由来」ともされています)
    を使っています。
    キリスト教も、ロシアは「ロシア正教」(そもそもキリスト教は、~正教と言われているもののほうが古くて、「カトリック」「プロテスタント」は、そこから「分派したもの」と、されています。)だし、とにかく、「ロシアのほうが、歴史が古い」と言われています。

    ※「歴史の古さ」は、さておき、ロシアが、いわゆる「西欧的思考」から、逸脱しているのは事実です。「(西欧的思考から見れば)怪しげな、独自の科学技術」を、持っているのは事実。ロケットも、独自開発だし。
    ・ロシアは「西欧」でも「東洋」でもない、「独自極」を持っているのは事実ですね。

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    1. >「もっと古い文明」から来ている

      へーっ、そうなんですか.
      あの界隈はインドヨーロッパ語族の発祥の地とかあるかも?

      ロシア人のイジケ虫は、ローマ帝国の版図の外側だからという疎外感をずーっと引き摺ってるんじゃないかと思わんでもなく.

      ロシアの超能力研究は尊敬してるわたしです.

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