2024年7月4日木曜日

ベルサイユのばら リメイクに寄せて・・・

「ベルサイユのばら」をリメイクするんですって.しかも劇場版か・・・ フランスで物議を醸すのだろうか?

リメイクアニメがブレイクしたのって記憶を探っても出てこないのはわたしだけなのかな?
 バジリスク  →似た風に作ったけどなぜかリメイクつまんなかった
 ド根性ガエル →全然別のものだった、監督違うし
 うる星    →押井じゃなかったらつまんねー
 フルバ    →リメイク無能な典型例
 ルパン    →全滅(カリ城は除く)
 サリーちゃん →あかんちゃ
 ドロロンえん魔くん →薄い....

昭和の低品質アニメを令和のアニメ制作技術で美麗に蘇らせる.そうゆう企画意図は理解しますが、、、「1stベルばら」はとても出来が良いので、あれを模倣しつつ令和のテクで越えようとするのは無理です.
 チーフディレクター:出崎統
 作画監督:荒木伸吾、姫野美智 (杉野さんやってないんだ...)

昭和のアニメ技術と令和のアニメ技術はかなり違います.

昭和はセル枚数制限がキツかったので、派手なキャラ、派手な演出、派手なレイアウト、デフォルメ、アニメーターの個人テクニックに依存、、、そんな破天荒な作りでやってました.出崎統が到達した域は、そうゆうリミテッドアニメの完成形のひとつでした.

令和のアニメは3Dでキャラと背景とパースをカッチリ決めた美麗な画を作ります.その代わり、デフォルメとか派手な演出は鳴りを潜めました.やってることが昭和とは違います.

昭和の演出は優れていて令和の演出は後退したの?と問われれば、それはyesです.
昭和アニメは、画面の素朴さを演出で補うためにさんざ苦心した成果物でした.令和アニメは、美麗な画面に依存する造りに移行した分、演出が果たす役割は控えめになったとゆうことです.

わたしが「ガルクラ、ガルクラ」ゆうて興奮している理由もそこら辺にあります.
 評価1:3Dアニメを突き詰めた到達点のひとつ
 評価2:ガシガシ前へ出てきて過剰なものを叩きつけてくる演出や脚本
令和アニメの作法の延長線でアレが出来てしまうものなのか、、、あそこへ向かって行くしかないのかもしれない、、、という感銘ですね.ガルクラはなにげに革新的な作品なんです.

根本が違う令和のテクを昭和アニメの型に盛って、「どうだ美麗になっただろ?」と訴求してもそれは劣化コピーにしか見えません.フルーツバスケット(2001)のリメイク版(2019)が典型的な悪事例の屍でした.

ベルばらもそうなるんでしょう.

えいめん

4 件のコメント:

  1. 出崎 は偉大(ひとがいったことをまるぱくり) 読者

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    1. 好きかと問われれば、そんなには好きじゃないんですけどね
      あしたのジョー2とか、ちょっと濃すぎて

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    2. 濃いーんです 自分にはさっぱり良さがわからなかったのですがいろいろいいといわれて そうなのかふーんと思いつつ 絵は知っているけど出崎とは知らないひと多数 読者

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    3. 中学の時、宝島を熱心に見てる生徒がいたけど、わたしは濃すぎて苦手でした
      価値は認めますけど

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