2021年12月26日日曜日

【にわかAVマニアのDSP】networkをDSPで作るとしたら (ADAU1701)

自作3Dプリンタで自作ホーンスピーカーを印刷してるところです.
とは言っても多忙なため一時停止中ですが、

2wayホーンを駆動するにはtweeter/wooferの帯域分割をせないけません.最初はアンプ出力をLCで分割するnetworkを設計したのですが、crossover周波数変更とかgain調整とかがめんどくさいです.

そこでOPAMPのLPF/HPFで帯域分割することにしました.JLCPCBで見積もると送料込みで$5.9となぜか激安だったのでPCBを発注しました.カスタムPCBがこれほど激安だととても有難い.隔世の感があるなぁ.

OPAMP回路ですとcrossover周波数を変えるにはCRを定数変更するのですがそれもめんどくさい.
そこでDSPなら簡単だろうということで中華様に安いDSP基板がないものかしらと探して見つかったのがこれ.ADAU1701というDSPが載ってます.¥2500ぐらい.あまり安くはない.programはSPI経由でできるらしいのですが、よくわかりません.STM32やPICよりもnetの情報が少ないです.
ADAU1701で何ができるのでしょうか?
ADが提供するSigmaStudioというIDEがあります.IC内部のhardware機能選択画面があります.
この画面からおぼろに見えてくる事がありんす.

どうやらこのICの狙っている用途は、入力→ADC→グライコ→DAC→出力 という使い方のようです.カーステやラジカセで使う感じかと.
↓2ch入力ADCを内蔵している.
↓DACは4ch出せますね.stereo 2way network用途を想定しているのでしょう.
↓入力はアナログ音声だけではなく、I2S入力にも対応しているらしい.
↓digital出力も出来て、I2Sっぽく出せるようです.bit長は最大で24bitまでらしい.少し残念.

software機能を選択する画面では、演算機能をお絵描き形式でペタペタと貼れます.入出力を線でつなぐと演算してくれるという、labviewのあの感じ.
↓掛け算、割り算、絶対値です.
↓発振器もある.sine、三角波、ホワイトノイズ.これは便利かもよ.
↓もちろんfilterもあるでよ.これはstereo filter.しかしdigital filterなのにどうしてバタワースとかチェビシェフに拘るのかな? どうせdigital filterならば位相フラットで急峻な、アナログ回路では実現不能なfilterとかを作りたいだろうに.
↓そしてこれがいわゆるnetwork.出力にLo/Hi信号が出てくる.特性も周波数とgainを入力するだけなので便利.filter特性はバタワースなどが用意されている.
↓FIR filterもある.tap係数はtextから読み込めるみたいよ.

というわけでオーディオ特性いじくりマシーンとしては楽しく遊べそうです.

sampling rate変換は出来合いmoduleとしては見当たらなかったので自分でprogramするしかないのでしょう.

なんにせよやってみなくちゃわからないのは、リソースをどのくらい喰うかです.例えば数100tapのFIR filterとかをサラリと描いても、リソース喰いまくって動かないんじゃないかとかいうのが心配です.

この基板で遊ぶかどうかは未定です.

かしこ

2 件のコメント:

  1. >ADAU1701というDSP
    多分、同じような用途で、TIが作ってる
    TLV320AIC3204
    っていうのもありますね。(こっちも、値段は安くないですが・・・)
    ※DSPラジオを調べてた時に、見つけました。制作例が、ネットにいろいろ転がってます。

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    1. TLV320AIC3204は初耳でした.なぜか中華様にはプリント基板が無いみたいですが、IC単品は売られていますね.

      そういえばラジオも作れますねDSPなら.

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