2023年2月8日水曜日

3Dプリンタ フィラメント接合器開発(7)石膏で耐熱部品を成形

フィラメントを接合しよう!

こんにちは.つなぎ役のヒラサカです.

↓フィラメントを繋ぐためにこのような構造を構想しました.→前回
中央のグレーはアルミです.高熱になります.グリーンの部品は常温ですが、アルミに面する部分には耐熱性を求めます.

耐熱材料とは何かというと、耐熱石膏というのがあるんです.800℃に耐えられるんだってさ.通常の石膏は150℃で水分が飛んでしまって粉に戻ってしまうらしい.

ダイソーで売ってるモルタルも考えたのですが、モルタルは水分投入量が少ないため、型の隅まで入り込まずに失敗すると予想して敬遠しました.

それでは3DPで作った雌型に石膏を流し込んでみるなり.
↓これが雌型.
↓このような形状を石膏で作りたい.
↓今持っているのは通常の石膏です.離型性や強度や穴開けの様子見のためにトライ.
↓通常石膏を流し込みました.こんなにトロトロで本当に固まるのかと不安になります.なにやら美味しそうでもあります.
↓固まりました.雌型を剥がしているところ.雌型を頑丈に作り過ぎて剥がれないよ.ぎゃふん
↓やっぱり割れた.雌型をもっと単純にしないと剥がせないぞこれは.

↓Amazonから耐熱石膏が届いたので次はこれをテストするです.500gで¥800ぐらい.
↓通常石膏には重量比80%ぐらいの水を投入しますが、耐熱石膏の水投入量は40%ほどと少ないです.そのため石膏が少なかったのが失敗.あと色が少し黒ずんでいます.硬くなってくれよ.
↑しかしこれもダメでした.離型できなくてボロボロ割れちゃった.

ーーーー
↓第3の雌型を作成しました.貫通孔を排除、壊しやすいスカスカの構造、石膏のvolumeを増して割れにくく、などを改善.
↓耐熱石膏を流し込み.焦らず明朝まで放置してからバラします.うまく離型できるか?
石膏は耐熱800℃です.対するPLAは170℃で溶け、沸点は227℃だそうです.それならばヒートガンかバーナーでPLAを除去できないものかね?

というわけで翌朝.
↓ヒートガンを用意.
↓ここまで剥いてからヒートガンで加熱します.
↓あちゃーっ、これでも割れちゃった.
失敗でしたが、手ごたえはありました.改善案はいろいろあるのでupdateを待たれよ.

本稿は一旦close.

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かしこ

6 件のコメント:

  1. 匿名(元祖)2023年2月8日 0:31

    自分も作ったことはないので、見たことのある方法としては
    作りたい物を作る。
    おゆまるとか使ってやわらかい物で型を作る。
    (外枠はやわらかいので、取り外しも簡単?)

    穴が開いているので難しそうですね。
    剥離剤のような物がないと厳しそうです。
    穴はあとで開ける方がよさそうな気がします。

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    1. わたしも穴は後で開けることにしました.石膏貫通を離型するのは無理ですね、ぜーんぜん.

      離型に苦労しそうなので、焼いてしまおうかとも思いつつ.

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    2. >焼いてしまおうか
      案外「ボール紙」とかのほうが良かったりして。まさに、「燃やして」しまえます・・・

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    3. もしもパラフィンを3DPで印刷出来たらよかよか.

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  2. 2000円札でホッケ定食を食べた2023年2月8日 12:50

    離型
    型に最初に石鹸水を塗っておくのはいかがですか?
    既にやっているかもですが・・。

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    1. いまのところ離型剤塗布作戦にはトライしてないです.
      いずれそんなメニューにもススムかもしんないですが.
      3DPの印刷面には細かな凹凸が多いので密着性が良すぎるという問題には心を痛めております.

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