トランジスタってどういうデバイスなの?
教科書的にいうと、ベースに電流を流すと、コレクタに100倍(hfe)ぐらいの電流が流れるデバイス...
回路に興味のある人ならこのくらいは知っていると思うけど、実際にはこんな知識なんかトランジスタアンプ設計に大した役には立たないんだ.
電流入力・電流出力デバイスってのはそんなに使いやすい物ではない.
なんでかというと、大抵のアンプは、電圧入力・電圧出力でしょ? 電流入力アンプも必要に応じて作るけれどフツーは電圧アンプばっかしなのが実情だ.
だとすると、電圧を1V加えたらベースに何mA流れるんですか? が判らなくちゃ先へ進めない.それについては後で解説するけど、、、ベースに1Vを加えたらトランジスタが焼けちゃうかかもなぁ.....
「アンプのフルスケール入力が2Vppなんてのはザラなのだから1Vで焼けるわけないじゃん」と思うだろう.その通り.
それにはカラクリがあって、アンプのtotal性能がhfeの大小で影響されないように設計するんだ.
けれどそんな詩的表現はチンプンカンプンという読者が今時はフツーだろう.トランジスタをボコボコ並べて設計するような場面は今時はあまり無いので.この連載では時代に逆行するかのごとく、トランジスタをボコボコならべていくのである.
それでは第1回はここまで.
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