2021年5月11日火曜日

石定盤 自作3Dプリンタ、ハイパワーextruderが届いた

3Dプリンタを作ろう! 3DP自作マニアの皆さんお久しぶりです.

前回、extruderとBLTouchの問題が発覚してから、中華通販の荷物到着待ちになっておりました.その間は3DP製作はなにもやってませんでした.

extruderに強いトルクが必要だとの件については想定外でした.大トルクが必要な理由について、わたしの体験談を書きます.

1)hotendを200度ぐらいに加熱して、素手でフィラメントを押し込むと、うにゅる~っと樹脂がノズルから吐出されます.この時の手にかかる抵抗はあまり大きくないです.小さなモーターでも大丈夫でしょと思うぐらいです.

2)ところがノズルから樹脂が出にくい場面があるんです.それは第1層です.第1層は、印刷台との密着性を高めるためにノズルを印刷台に押し付け気味にして印刷します.ノズルを封鎖してるようなもんです.この時には大トルクを必要とするようです.

3)ボーデン式では、30cmほどのテフロンチューブにフィラメントを通します.これが摩擦抵抗になります.そんなに巨大な摩擦抵抗ではありませんが、モーターが小さいと無視できないかも.

4)V6 hotendの「スロート」と呼ばれる部品の内径段差部分(赤で図示)にフィラメントが引っ掛かる事件が生じました.トルクが大きければ強引に通過できたかもしれません.
ただしこの故障については、特殊なV6放熱器を調達すれば解決すると思っています.あまり売られていないのですが、スロートを含めてアルミ一体成型されており、テフロンチューブが貫通するので、引っ掛かる部分がありません.どうしてこの部品がマイナーなのか不明です.

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ハイパワーなextruderが届いたので写真で通常品と比較します.

左がMK8と呼ばれる通常のもの.右の赤い奴がハイパワーなもの.モーターの大きさが違います.コアの高さ寸法が2倍ぐらいあります.トルクは28Ncmと50Ncmぐらいの差があると思われます.このくらいトルクフルでないとextruderは満足に動いてくれないようです.
モーターを除いた純粋extruderの価格差は、500~1000円ぐらい.

重量の違い.鉄製のブラケットも含みます.モーターの違いで100g重たい.450gもの重量物をhotendに乗せる気はしないです.なのでボーデン型にしています.
←345.5g
←434.3g

機構の差はフィラメントを駆動するギアにあります.
通常タイプは1つのギアでフィラメントを送ります.
ハイパワー型は2つのギアで挟んでフィラメントを送るため負けないというわけ.

このextruderで力強くプリントしてもらいたいと思います.


かしこ



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