2023年10月3日火曜日

EVの不調説が流行中ですが・・・

日本の大手マスコミはさておくとして、草の根net界隈で2023年に入った頃からテスラをdisる論調が流行し始めました.EV購入者の過半数が「次はガソリン車にする」などと云われ始めました.

2023夏ごろからはもっと進んで次のような論調に変わっているようです.
 ・EUのEV推しで中華様EVに蚕食されてEU各国大慌て
 ・diesel失敗→EVに賭けたVWがEV売れなくてレイオフ
 ・EUもUSもEV充電で困っているユーザー像
 ・欧米のEV政策の変節が垣間見られる
 ・中華様のEV過当競争と廃棄問題
 ・テスラ虫の息
 ・トヨタ万歳

まぁ、クルマだけでなくモバイル機器でも住設機器においても、充電池というものを耐久消費財だとわたしは認めません.なのでEVなんてのは先端テクノロジー好きのオナニーだと思っています.要はわたしの好きなフェチシズムってやつです.「黒タイツのピンヒールに踏まれたい」というのと「EVでえころじぃ」はわたしの目には同じに映ります.テクノロジーで優劣判定とかしちゃダメ~っ!というセカイ系.お好きにどうぞどうぞです.

EU/US/中華様のEV傾斜の雲行きが怪しいのはその通りだとは思います.
でも「トヨタ万歳」にはピンときません.
本当にトヨタが独り勝ちになるかのな???

EVが忌避される点リスト:
 ・資源不足、環境汚染・リサイクル
 ・充電が遅い・充電ステーション少ない
 ・重い・航続距離短い
 ・劣化する・維持費高価・リセールバリュー落ち
つまり、2023年現在でEVの雲行きが怪しい本質はなにかというと、
 リチウムイオン充電池推しの時代の終わり
これに尽きるでしょう.限界が見えたと.

回路技術者の想いとしては、あんな面倒なものでよく走ってるよなぁです.18650とか笑わせんなよ、懐中電灯じゃねぇんだぞ(笑).

リチウム電池の代替が登場するまではずるずるとガソリン&ディーゼルが使われるでしょう.でも、自治体が運営するバス会社なんかはよせばいいのにリチウムバスに全車置き換えとかして、稼働率が低くて、最終的には赤字倒産するか、バス料金へ転嫁されるのでしょう.環境オナニーだ(笑).えいめん

リチウム電池の代替はそんなにすぐには出ません.10年かかるでしょうよ.水素燃料、FC、固体充電池、などをトヨタが研究しているのが草の根net界隈の云う「トヨタ万歳」の論拠ですけど、そんなすぐに買える値段で出てこないって.

わたしの予感では、
・水素燃料はtotal costでガソリンに負ける予感.EUは政治的に水素を潰す
・FCは高価すぎる(白金触媒とか)
・固体充電池は商品化に成功すれば有望(資源は知らないけど)

ならば固体充電池を研究しているトヨタだけが生き残って「トヨタ万歳」になれるのか?
結論から言うとトヨタ万歳にはなれないでしょう.
なぜか?
リチウム充電池という危ないものを民生品に初めて応用したのはソニーでした.handicamの電池としてです.その後10年間ぐらいはソニーのリチウムは有利なビジネスを展開したけど、特許が切れれば他社の追い上げで赤字になり、2010頃にユアサに売却されたんじゃなかったっけ?
固体充電池だって実用化されれば世界中の企業が血眼になって真似します.やがてソニーのリチウムのように他社に追いつかれます.性能は低いけど価格は半分の中華製に持っていかれます.

今から10年後に、固体充電池を使った第2次EVブームが始まる可能性はあると思います.EUも拒否はしないでしょう.つまり、内燃機関→リチウム(いまここ)→内燃機関→固体電池 の移り変わりです.
リチウムの足踏みのおかげで内燃機関の寿命が10年ぐらい延びるけれど、極相は固体EVで統一されてしまう.最終的に第2次EVブームでは、日本有利とされていた内燃機関は滅んでしまいます.だとするとどこが「トヨタ万歳」なんだろうねぇとわたしは思うんです.

水素燃料かFCが本命になるのが日本自動車産業にとってはまだしも幸運だろうけど、、、どうかなぁ?

かしこ

8 件のコメント:

  1. 戦車にEV採用されれば本物、そうでなければ、ないかな?アフリカ、南米で、EV無理な気がする
    EU排ガス規制は、トヨタ潰しじゃないかな?

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    1. EV戦車よく燃えそうです。

      超電導モータが実用化されたら飛行機エンジンをモータにしたいらしいのですが、エネルギー源は何を使うんだろう? ケロシン?

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    2. エネルギー源は、マイクロ核融合と、YouTubeエネルギー源の話で、聞いた。産業革命の
      蒸気機関並みにすごいことになるとか。単1電池サイズで自動車動くエネルギー源になるとか、バツクツーザヒューチャーですね あれは、プロトニウムです

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    3. 未来がバラ色すぎて目が眩みます.
      S2機関でも光子力でもダイナモンドでもなんでもいいやもう(笑).

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  2. 飛行機のEV化は発電用のエンジン+電動モータという組み合わせで行くみたいです。
    100%のEV化は無理なので、効率をいかに上げるかを進めていくでしょう。

    水素は貯蔵が大変なのと、水素ステーションの維持管理費がめちゃくちゃ高いので、安くするのが難しいので普及は厳しそうです。

    自分が考える本命は充電池の素材はリチウムに近いリンか、入手が容易なナトリウムなどの研究が進んで有望みたいです。
    あと、補助として小型の発電機もそのうち規格化されるのではないかと思います。
    カセットボンベを使った緊急用の発電ユニットがEVが普及して行くような気がしています。

    理想のエネルギーはやはりシズマドライブが本命でしょう。
    (判らない人はジャイアントロボを見てください。)

    デロリアンの燃料はバナナと缶ジュースの中身+と缶そのものを入れていたので何でもよいのではないかと思います。

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    1. イデの無限力に触れるとやばい・・・

      >飛行機のEV化は発電用のエンジン+電動モータ

      うわぁ、誰得方式ですなぁ.
      発電がガスタービンだったりしたらなんかもう涙が出てくる.

      大田区の島忠の対面に水素ステーションがあるのですが、利用者はどれだけいるんだろうと思います.MIRAIぐらいしか給油に来ないんじゃないかしら?

      リン酸鉄とかナトリウムはいい感じですね.資源争いも平和そうです.マグネシウムとかアルミをそのまま陽極にして電気分解しつつ発電する電池ってのも平和そうです.

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  3. 忘れていた、アルコールも忘れちゃいけなかったです。
    今はでんぷん→糖→アルコールが一般的ですが、セルロースを分解して糖を作れないかの研究をみんなでがんばっています。
    もしもこれが効率よくできるようになれば、そこいらにある雑草を原料に使えます。木造家屋をばらして出る廃材なんかもアルコールにできれば、エネルギー問題は一気に解決・・・・?
    となればよいのですが、今の研究では効率がよくないので、実用化まではの道はまだ見えていないみたいです。

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    1. セルロース分解菌って、牛さんの胃の中と、キノコぐらいですかね.すごい菌を作ってほしいです.コロナの機能獲得実験とかやってないでよ  >ファウチさん

      てかその菌があったらセルロースからお酒を作れちゃいます.藁を発酵させた新日本酒の誕生.旨いのかな?

      木造家屋の廃材をパルプにしてトイレットペーパーにする工場を見たことあります.あれがアルコール工場になったら未来はバラ色.

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