2021年7月22日木曜日

「サイダーのように言葉が湧き上がる」残念との評価を下しておく

コロナが無ければ昨年の今頃に公開されたはずの「サイダーのように言葉が湧き上がる」の今日は公開初日.新宿ピカで観ました.
わたしの尊敬するイシグロキョウヘイ監督によるオリジナルアニメ.期待が膨らまずにおれようか?

感想:
・破綻は無いが地味
・恐らく興収はハネない
・イシグロ監督のキャリアupにはならなかったと思う
・イシグロファンとしては誠に残念

ネタバレはしない範囲で物語の進行を書くと、、、(鬼の様にはしょってます)
・BOY MEETS GIRL
・たぶん舞台は小田原市じゃないかなと思うが、田園風景は長野県っぽいかも
・地味で言葉少ない内向的な男子、趣味は俳句
・ネット配信アイドルをやっているそれなりに社交的な女子
・ひょんなことで地元で出会った二人が次第に気持ちを寄せてゆくハッピーエンド

イシグロキョウヘイだけあって破綻は無いんだけど、破綻が無いことと映画としてのカタルシスがあるかどうかは別であって、内向的な彼が気持ちを伝えられるツールが俳句という時点で地味過ぎるだろうと思わざるを得なかった.
もしかしたら、Twtitterの文字数よりももっと短い文章表現で気持ちを伝える仕掛けを中心アイテムとして活用してみたかったのかもしれないが、それにしても俳句は地味くない?

彼と彼女が親しくなるきっかけは老人のデイサービスで一時的に働いたからでした.とある老人のお世話を親身になってやって徐々に親しくなりました.しかしこのくだりも地味だったなぁ.繰り返すけど破綻は無いんです.しかしカタルシスが不足している.

監督でも脚本家でも技術者でも、XXさんに仕事を頼みたい、と出資者に思わせるには2~3発当てて名声を高める必要があると思うんです.「四月は君の嘘」で素晴らしい仕事をしたイシグロキョウヘイでしたが、その後はさほど活躍がみられません.ファンとしてはここらで一発当てて欲しかったのですが、残念ながら本作はイシグロ監督のキャリアアップに繋がるようなマーケティング的な成功は納めないと思います.

イシグロキョウヘイには、「細田守なんかもうオワコンじゃん」「オレの作品をみてみそ」とデカイ面をしてほしい.でも本作ではそうは言えないでしょうなぁ.

取り急ぎ推敲なしで投稿しますんでー

かしこ

9 件のコメント:

  1. 遅いっす! もう観ちゃったっす! 詰まんなかったっす!ーー;)。
    ぶつかって持ち物が入れ替わり、出会う・・・って昭和か!!
    窃盗に器物損壊に施設不法占拠、コンプラはどうした!
    キャラが貧相・テーマがしょぼい・落ちもない...、
    「ハートカクテル」・「サマーウォーズ」っぽい絵柄に惹かれてしまったの...不覚。

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    1. あら観たんですか.
      落書き凄かったですね.
      背景画ですが、あの線画タッチのイラスト屋が90年頃に居ましたよね.そうだ、わたせせいぞう.
      キャラデザもブラッシュアップするべきでしたね.
      ああゆうのを作ってしまうと、仕事のオファーが来なくなるというペナルティを喰らうんですよねぇ.はぁ~

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    2. >>わたせせいぞう
      そうそう!
      ↑の名前が出て来なかったんですよ‥ちょっとスッキリ。

      途中でテーマが変わってしまい、俳句も出っ歯もまったく関係無かったですよね。妖艶な俳句の先生なんか、あの思わせぶりぶりは何だったんだ?(どう絡むのかちょっと期待したのに...^^;)。

      >>特番で冒頭19分52秒公開
      本編1時間20分ほどなのに・・・

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    3. ヘッドホンと出っ歯は彼氏彼女のコンプレックスの象徴なので、最後にコンプレックスを克服したというstoryになっています.

      ただ、コンプレックスを解消したことと、彼らの恋愛が成就することとのリンケージが描かれてないと思うんです.強いて言えばあまりにも内向的だった人が少し外交的になったので女子とため口で喋れるようになったかな程度にしか訴えてこないので、ラストの盆踊り告白シーンが滑るんだなこれが.

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    4. 冒頭公開PVの尺がどんどん長くなってるのに笑います.
      TVアニメからCMとOPとEDを除くと本編は21分ぐらいなので、TVアニメ1話分をそろそろ超えてしまいそうです.

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    5. >ヘッドホンと出っ歯は彼氏彼女のコンプレックスの象徴
      そう、その設定がオカシイ。
      そもそも彼は”極度に”内向的なのか?。男友達もいるし、職場の人たちや俳句の先生とも普通に接しているので、女性がとくに苦手というわけでない。彼はヘッドフォンで武装(⇐これも、使い古されたステロタイプ)しなきゃならんほど、コミュ障じゃないでしょう。
      彼女だってそう。本気で顔にコンプレックスがある娘が、顔出しで動画配信なんかするかいな。
      プロットにしても、お祭りは乗っ取るは標識に落書きするはでまさに傍若無人(威力業部妨害に器物損壊)。だいたい、ガキ達だけであんなテロができるのか? 周りに大人はいないのか?。
      ラストの告白(なのか?)なんか、どっか駐車場の隅ででもやれよって(他人の迷惑も考えましょう)。
      もう”?”ばっか、全てがペナッペナで阿呆らしい。あらためて思い起こしてると、なんか腹立ってきた^^;)。

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    6. その辺は作風という事で飲み込みました.

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  2. >「サイダーのように言葉が湧き上がる」
    これ、略称
    「サイコト」
    って言うらしいですね。一瞬「何だそれ?」ってなりました。
    https://natalie.mu/comic/news/436649?ref=ynews
    「サイコト」大貫妙子の劇中歌使った“スペシャルPV”第2弾、特番で冒頭19分52秒公開

    ※日本語(とは限りませんが、日本語は特に)には
    「言霊」
    というのがあって、いくらいい作品でも、このように呼ばれてると、
    「だんだん、その言葉に、作品が侵されていく」
    ような気がします。
    (別の見方をすれば、その作品の「ベールが、剥がされていく」、とも言えますが)

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    1. サイコト、う~ん、なにも伝わってこないw サイコみたい.

      さいだぁの/ようにことばが/わきあがる (五七五)
      なのですが、PVだと棒読みなのはなんでかなぁと未だに思っています.

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