2023年9月19日火曜日

興行収入watch 「アリスとテレス」の初週興収は?

はいっ、今週も興行収入watchのお時間がやってまいりました.

週末公開された「アリスとテレスのまぼろし工場」は、わたしが観た初日(金曜昼)のバルド9の映写室では客数は20人ぐらいでした.要は人気に着火するのは初動のSNS等の評価次第というわけです.

yahoo映画に寄せられた感想によると、最も多いのは「人を選ぶ」です.わたしは選ばれませんでした.失敗作だったと評価します.key wordは「奇矯」です.

どのような失敗モードだったのか?
旬の作家っていうのは、たとえ奇矯なstoryを叩きつけたとしても、不思議と観客に認められてしまうものです.「新しい」「今まで観たことない」「天才」などと賞賛されます.
アリスとテレスにおいても、岡田麿里は自分の内面の奇矯なものをたくさん叩きつけました.フツーそこまでしないっていうレベルで叩きつけました.本来わたしはそうゆう個人製作めいたの大好きなんですよ.
なのですが一歩下がって、果たしてそれは効果的だったのか?と考えてみる.
本作が「今まで観たことない」のはそうなのですが、「単に不快なだけ」「単に奇矯なだけ」「単に極端なだけ」「やりすぎ」「ごく一部の客にしか受け入れられず興行的には失敗」というnegativeがヒラサカの評価です.

これでもヒラサカは不快な物大好き人間なんですけどね.エヴァ旧劇で戦自の虐殺を愉しみ、LCL化に美を感じ、「気持ち悪い」に萌えるような人間です.そういうヒラサカをして「奇矯すぎる」と思わせてしまう本作が、どんだけ視聴層を狭めているかは明らかでしょう.岡田麿里はヤリすぎました.
(奇矯すぎるだろっていう点を挙げるのはネタバレになるので今回はやめときます.いずれ書くかもしれません)

アニメ監督にもいろんな奴がいるもんです・・・
 ますます調子に乗って奇矯な方向へ突っ走る岡田麿里 →市場を狭める方向
 ますます平板でつまらない作品へとシフトする新海誠 →市場を拡大する方向
この二人は向かってゆく方向が真逆です.でも両極端を狙いすぎという点は同じです.
この二人のキャリアが真逆だったりするのも興味深い.
 岡田:委託業務ばかりやってきたので、もう自我の爆発を抑えきれない.生臭い.
 新海:自我作品ばかり作って来たので、メジャー作品は大衆指向一辺倒.即身成仏.
あははーって感じですよ.中庸でやってくれよ、まったくもー(笑)

しかしながら「アリスとテレス」はひょっとすると再評価される時代が来るかもしれません.ああいう超個人主義作品を好むように一般人が変質した場合に再評価される可能性はあるでしょう.そうゆう時代が来る可能性は小さいとは思いますが.むしろ一般人の嗜好は「すずめ」みたいな低偏差値観客向け作品に収斂してゆくと思います.

上に貼り付けたyahooの評価は、意外と★5つが多いわけですが、本作に同調できたマイノリティが「うぉーっオレが求めていたのはこれだぁ」って興奮している状態です.統計的偏りがあるのでそこは割り引いておきましょう.

以上「アリスとテレス」に批判的ですが、反面教師的な勉強になるので、身銭を切って観に行くのをオススメします.すぐにお近くの劇場予約画面へGOTO! もしかしたら貴方は選ばれし者なのかもしれません.それは名誉なことですぞ.

最後に本作の最終興収予想ですが、10億円に届くかどうか?という見立てです.これはかなり厳しい予想です.それでもスタッフは「やり切った感」で満足できてるかもしれません.

初週末の興収は1億円だったそうです.8位.厳しいけどそんなもんだろうなぁ.

ーーーー
いつものように興行通信社の歴代ランキングから.

TOPGUNが停滞しているところ、後ろから追い上げてきたマリオに抜かれ、コナンにまで抜かれてしまいました.マリオ・コナンは意外と粘るねぇ.

下の方の「君生き」周辺は面白いことになっています.直上に82億円の団子集団がいます.そしてその上にはシンゴジラ.来週は一気に4つブチ抜きを見れるかもしれません.

かしこ

0 件のコメント:

コメントを投稿