2022年11月24日木曜日

すずめ、観ます→ダメだこりゃ

1540~「すずめ」観ます.

日比谷TOHOの12番小屋って大きくて空いててオススメ。場所が判りにくいがね。

間もなく開始。ガラ空き。

東宝って始まる前に「幕間の時間に....」と案内動画が流れるけどあれが「まぐわい」に聞こえるのってオレだけなの?

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観終わった。酷いとは予想してたけどこれほどとは。
納得行かなく走るあらすじ映画。
ダメ映画の定義の一つだね。
これを面白いとか言ってる奴はアタマおかしい。
新海誠はわざとやってるので、観客はバカにされてるよ。

事前予想では偏差値56かなと思ってた.
それで観たら、破綻はしてないけど、全編薄くて評価ポイント無し.
イイと思うシーンが1つも無かったあらすじ映画.
甘く点数つけても偏差値46だった.

企画書の配布は無かったです.

yahoo映画の評価は、GOODとBADが両極端に出ています.
この映画は、映画を正しく評価できる能力を有するかどうかのリトマス試験紙になるね.
「よかった!」と思っちゃった人はもっと勉強した方がいい.

最終興収は200億円はいかないと思います.150ぐらいで止まるんじゃないかな.

さ、飲みに行こう。残念会だ。

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あらすじに文字数を要するほどではないです。

地震を鎮める家系のイケメンとJKが出会う。
封印石をJKが抜いてしまったため地震が多発しそうになったが二人で封印してなんとか事なきを得る。

しかしイケメンは自ら封印石になってしまって、JKが助けに行く。

本物の封印石を挿してイケメンを救っておしまい。

封印石の位置は数10年毎に変化するので、結果としてJKとイケメンは封印石を新しい場所へ移す役割を演じた.JKとイケメンと関わった人々はみな封印石の神に操られていたらしい.

あらすじは以上です。

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JKの家は宮崎県です。そこが物語のふりだし。
封印の旅で転戦し、やがて東京へ来る。
東京の封印石が解けてしまい、関東大震災part2が起きる寸前。イケメンが封印石に化けて震災を食い止める。イケメンとの別れ。JKがイケメンを好きになる。

ここが序盤のpeakです。
しかし、1000万人の生命と財産を人質に取った感動の押し売りでした。
そういうところがあらすじ映画です。

宮崎のJKが初めて突然東京に出て来たら、朝日がビルの合間から登って来る光景に違和感を覚えたりするような描写が有ってこそキャラの実存性が高まるんだけど、そういう描写を本作ではすっ飛ばしてます。あらすじ映画です。

これを新海はわざとやってます。
なぜなら、新海の最高傑作である「言の葉の庭」では新宿御苑に雨が降るってだけの描写を精緻に行いました。それには情緒があってとても良かった.新海はやればできるんです.
しかし「すずめ」ではWetな描写を封印しました。それであらすじ映画に堕落しました。失敗です。

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AM5時に悪夢で目が覚めてしまいました.自分が「あらすじ人間」にさせられて苦しむ夢です.夢にまで出てくるとは恐るべき映画です.

あらすじ映画なだけでstoryに大きな矛盾はないと思ってたのだけど、1つおかしな箇所に気付きました.
物語の前半では、封印石は宮崎と東京の2か所にあり、手で抜き挿しできるとの設定でした.宮崎の封印石はJKが素手で抜いたし、東京上空ではイケメン封印石をJKが挿しました.
ところが、後半になると封印石は常世に在り、現世からはアクセス不能な設定に変わりました.それで常世へ入る扉を探す旅が始まります.
いったいこれはなんでだろう???

世間の人々がJKにヤケに親切なのも謎ですが、それは猫神に操られていたからのようです.

細かいとこでは、「封印師が失敗したからアタシは福島の震災に遭って母を失ったのよ、封印師のせいだわ」という怒りと葛藤が全くなかったのは手落ちでした.イケメンを赦す過程が描かれるべきではなかったか?

あと、イケメンが椅子になる必然性はなかったような.

あでゅ~

13 件のコメント:

  1. >新海誠はわざとやってるので、観客はバカにされてるよ。
    >これを面白いとか言ってる奴はアタマおかしい。
    新海誠は、もはや単なる、
    ・流行作家
    に、なってしまったので、それでいいのです。
    「流行作家」は、「現代の大衆が理解できる(つもりになれる)作品を大量生産する」ことが使命なので、彼は、しっかりとそれを「全う」しています。
    (しかも、それでも「わからない」という、わがままな大衆(つうか、単なるのうたりん)の為に、「企画書全文を配布」という、大サービスまでしているし・・・ 学校の先生がテストの前に「これが答えです」って、配ってるみたいだ。)
    世間一般の基準からすると、
    「これを面白いとか言ってる奴はアタマおかしい」のではなくて、
    「これを面白いとか言わない奴はアタマおかしい」のです!
    (「ワクチン打たない奴は、頭おかしい」って言ってた奴が居たのを思い出しました。はい、私は頭おかしいです(笑)

    というのはさておき(笑)
    新海誠も、ホントはこんなのやりたくてやってるわけじゃないんだろうなー、と言う気はしますが(多分、「どこかからの指令」で、しょうがなくやってんだろうな。)
    まぁでも、「君の名は」「天気の子」「すずめの戸締り」いずれも、
    ・xxの家系、の関係者が起こした事件を、主人公がなんだかんだして解決する
    と言うプロットは、みんな一緒ですね。多分これは、何処かから、
    「そういう作品を作れ」という「指令」が来てるんじゃないか?と言う気もしなくはありません。
    (猫とか見ててもそうだど、新海誠って、本来そう言う作風の人じゃない気がする。
    まぁ、「やってできない」ひとじゃないので、ここまでは来たんだろうけど、最近は「そういう裏側」が、透けて見える感じで、飽きられてきてるのかも知れない。)
    ※実は、何らかの理由で「こういう作品を作らざるを得ない事情」が、あったりして。
    少なくとも「お金」関係では無さそうですが。

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    1. 今更ながら、すずめのPV見てみたのですが、確かに「ジブリ臭」入ってますね。しかも、「キュゥべえ」まで居ると言う(笑)
      (つか、ここまで来ると「一体何が言いたいんだ?」「ワケわからん」を通り越して、「笑うしかない」のかも知れません・・・)
      今まで大衆にヒットした作品の要素を、「すべて入れてみました」って感じですね。そりゃぁ、消化不良を起こして、
      「納得行かなく走るあらすじ映画。」
      って言われるのもわかるというモノです。
      ※リコリコも、「一歩間違うと」こうなったかも知れないのですが(未だにちょっと「消化不良」は、無いとは言えないが)、やはり、
      「力量の差」なのかなー。新海誠も、もっと長く「下積み」やってれば、もっと違ったモノが作れたかもです。

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    2. 諸々その通りです!

      従来のアンチにはやっかみが半分あったけど、すずめは褒める部分無いんだもん。叩かれて当然。

      でも、投資家の期待に応える力量には目を瞠るものがあります。
      投資家の期待に応えられずに萎んだ人は大勢居るのに新海はきちんと世渡りしてる。それはすごい能力です。

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    3. >投資家の期待に応える力量
      そう来ましたか(笑) そういう意味では、
      ・新海誠は、「投資家の期待」に応えたが、「聴衆の期待」に応えられなかった
      ・足立慎吾は、「投資家の期待」に応えられなかったが、「聴衆の期待」に応えた
      と、言えるかもしれません。 (ちょっと、ムリすぎなまとめかな・・・)
      (でももう、誰もリコリコの話ししてないもんな・・・ 世の中、そんなもんです。)

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    4. リコリコを10年にひとつの傑作と賞する理由が、
      ・投資家の期待に応える
      ・視聴者の期待に応える
      ・業界人がこぞって観る
      ・アニメ史に残る価値
      これらを全部満了しているからで、これらを満たす作品は2011年の「まどかマギカ」まで遡ることになります.

      しかし、すずめはこんなもんです.
      ・投資家の期待に応える  〇
      ・視聴者の期待に応える  〇 (幼稚な視聴者のみ)
      ・業界人がこぞって観る  ✖
      ・アニメ史に残る価値   ✖

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    5. リコリコが、「投資家の期待」に、応えたかどうかは、私はまだちょっと保留ですね・・・
      (「まどかマギカ」は、シリーズいっぱい作られてるし、異論はないですが。)
      リコリコはまだ、「ユーザーイベント」すら、行われてませんし、円盤も、まだ「一部」しか、発売されてません。なので、
      「今後に期待」というところでしょうか。(せめて、「映画化」とか、予告でもあればなー)
      ※今調べたら、先週の情報ですが、「舞台化」は、するんですね・・・
      https://anime.eiga.com/news/117363/
      「リコリス・リコイル」舞台化、23年1月上演
      チケットは、もう、売ってるみたいです。

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    6. 投資家が全然期待してなかったのにバカウケしたというw

      2月11日のリコリコイベントに申し込みましたがたぶん抽選です.そこで続編発表してくれー

      しかし舞台は見たくないっす.
      弾除けどーすんだろ?
      「ちょっちょっちょ」はできる.

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  2. murasaki
    東宝さんが、人を誘ったりできて、観に行ったことを人に伝えても白眼視されないポジションのアニメ映画を要望して、それに応えて作った感じでしょうか。
    スケール感出すためには災害使って、主人公はいつもの等身大の女の子、万人受けのため宇宙人とか出すのははやめておこう、地方とタイアップビジネスするためにあちこち旅行させてよう、若い人向けに流行りの絵柄にしよう、めんどくさいこと言わないおとなしい監督選ぼう、みたいな作り方ですかね。
    企画書のチェックリストにある要素詰め込んだら細かい描写している尺は無くなりますねー。金も掛かるし。
    バカな人達が必死にスクリーンにぶつける情熱を浴びたり、達人や凄腕の職人の手のひらで転がされたりしにいくのが大好きですが、パワポエクセル人間の動画ビジネスには付き合いたくないなー、とか思っちゃうのが自分のダメなところなのかも。

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    1. 彼女猫 やりたいことやってる
      星の声 やりたいことやってる
      雲のむ やりたいことやってる
      秒速5 素晴らしい
      星追う トチ狂った、黒歴史part1
      言の葉 ヒラサカが映像芸術を観る動機そのもの、超優秀
      君の名 自分を殺して初メジャー監督の使命を果たした
      天気子 自分を殺しつつ、水没というイミフは新海節
      すずめ なんと自分の映画を殺してしまう、黒歴史part2

      パワポエクセル人間からしたら、新海のメジャー3作品のような、投資家のご期待に応えるために自死を厭わない作家は貴重なのでしょう.自分が死ぬのは好きにすればいいけど、映画を殺すなよ新海.

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    2. murasaki
      新海さんて才能があって名声もお金も得られてもなんか羨ましく感じない方ですねー。不思議。

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    3. わかってやってるだけまだ新海はマトモだけど、細田は自分がやらかした事をまったくわかってない.

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    4. >細田は自分がやらかした事をまったくわかってない
      「バケモノの子」は、「ライオンキング」と並ぶ、名作です!(棒読み)

      ※未だに、どういう経緯で劇団四季がミュージカル化しようとしたのか、不思議です。

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    5. あははー
      アニメの設定だけもらって、破壊して再構成して再利用したら資源の有効活用が出来てよござんすー.
      原案にかろうじて名を残すだけでいいや.

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