2022年11月30日水曜日

チェンソーマン8話、姫野先輩追悼、単話でピカイチの傑作

チェンソーマン第8話、いやもうキレッキレでした.至高のアニメ体験でした.
この回は少なくとも2022年の単話で最高.こんなのをよくTVでやるもんだ.
MAPPAは予想を超えてくる.

MAPPAの作風って、題材はバイオレンスとエロで、画像はレイヤー重ねたゴージャス系なんですが、従来の日本の制作会社と異なるのは、一人の才能でやりきるタイプの制作体制を志向してなくて、資本投下で制作システムを先鋭化させるハリウッド的な志向のように思われます.
かつてPOLYGON PICTURESが同類を目指したみたいでしたが、クリエイターが居つかずに「ゴジラ怪獣惑星」で力尽きたかんじ.
ところがMAPPAは力尽きないどころかどんどん増長するのがすごいです.
増長する原動力は何なのかというと、寄せ集めているスタッフの一瞬の才能を絞りつくしているように感じます.
古くからある制作体制は、宮崎・板野・富野・安彦とか、近年では庵野・新房・長井・幾原みたいな、大御所リーダー志向が通常なんだけど、MAPPAのスタッフってそんなに大御所じゃないんです.

第8話は実相寺アングルでやってました.7話のラストの濡れ場を、再び第8話で姫野視点でやたらと手間のかかる作画でリメイクするという酔狂なことやってます.
それで今回の絵コンテは御所園翔太という人で、王様ランキングの21話の作画がすごかったとか言われている原画マンで、とりあえずわたしは知らない人です.その言ってしまえば無名な御所園さんを単発で雇って絵コンテ描かせてみて、それでキレッキレの第8話を作ってしまった.

当たり前の事ですが、漫画家でも小説家でもアニメ制作者でも、継続して作品を作れる人は少ないです.その他大勢は、一瞬で燃え尽きて才能を吐き出してクリエイター稼業から去ってゆく.とくにエロ漫画家にはそういう人が多いです.
ただし、ベテラン大御所作家の産み出すものが常にサイコーかというとそんなことはなくて結構マンネリが多い.あっという間に消えたエロ漫画家の特定の短編だけがサイコーだったりするものです.
MAPPAってそういう一瞬の才能の煌めきを拾い集めてアニメを作ってる.それがMAPPAの面白いところで、なんでそんな根無し草な体制でアニメ制作できるのか、わたしにはさっぱりわかりません.でもoutputはすごいです.

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第7話は姫野先輩がエロいので暇さえあれば再生していてかれこれ20回は観てます.2022年の女子キャラで、潮(サマレン)、千束(りこりこ)を姫野先輩が超えたぞと思ってました.
そしたら今朝のTwitterトレンドが「姫野先輩」で嫌な予感がしましたよ.何の死亡フラグだよって思った.震える手で第8話を再生したら、、、姫野先輩サクッと殉職しちまった.

↓アバンのラストカットで空き缶を蹴とばしてOPに入るところがいい.
↓「性行為」って、よく地上波で流せてるよなぁ.てか「早いとこ地上波から破門されて話題になりてぇよ」とか制作スタッフは目論んでるんじゃね? net配信なら大丈夫かというと、Disney+なんか真っ先に「性行為」を破門しそうですが.
↓このアングルでDisney+は破門じゃないのー? あははー
↓これなんのプレイだよと思ったら、マキマさんのよだれがついたチュッパチャップス.
↓据え膳喰わなかった翌朝、恋のキューピット同盟の打ち合わせ中.このカットはなぜか背景まで3DCGで回り込んでるんだよ、好き勝手やれていいですね、えへへ.静かなシーンなんだけど、暗騒音がSEでずーっと入ってる.
↓このレイアウトは広角レンズを意識してますよね.周囲の歪みはないけど.イイネ
↓新幹線で暗殺は難しいと思うんだけど、死体でも美しいマキマさん.ミッションスタート
↓BパートはスローモーションでねばっちいBGM.4課暗殺が始まってる雰囲気です.
↓すげー強い女子が登場.「帰れ」の1コマで悪魔が消える.姫野先輩の悪魔の死体が上空にいる.
↓すべてを悪魔に食べさせて姫野先輩の肉体は消滅.そしてTKのEDへ.

全てが良かった.至福.そしていつもギリギリなMAPPA.

でも姫野先輩が死んだのは残念です.

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コミック3巻まで買いました.マンガとアニメのシンクロをチラっと確認したところ、次回第9話でマンガ3巻が終了するペースです.マンガを読んでしまってアニメを追い越すかどうか、迷います.やはり初体験はアニメでと決めてるんだよオレはぁー

かしこ

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