【分解】アリエナイ、不良ステッピングモーター（中華様）

本日も分解に勤しんでいるわたくしです．

子供の頃、海老名市河原口に住んでいました．近所の女子の家に行くと、産廃がたくさんありました．エアコン、バイク、産業用モーターなどあらゆる残骸が積まれており、お爺さんがくず鉄屋を営んでいたのでした．あの家は楽しかった．星型エンジンの残骸があれば最高に嬉しかったのですが．

今回の分解は、Aliexpressで買った、通称17HS08-1004SというNEMA17の薄型ステッピングモーターです．

新品なのに、グガガッとか音を立てて動かない．おかしいなぁと各ピンの抵抗を測定してみると、全ての端子間が８５Ωです．アリエナイ抵抗値です．絶縁もメタメタ．新品なのにどうなってるのこれ？

分解でぇす．ステッピングモーターはこんな風に下カバーをネジで外せます．

端子結線は仕様上このようになっているはずです．全端子間で８５Ωとかありえません．

さてその原因ですが、これです．この結線は一体なんだ？ 中点タップを引き出したかった事情を斟酌するとしても、赤線と白線を４本も接合してるってどうゆうこと？ （左から２pin目）

この製品は、工場出荷検査を一切やってませんね．回るかどうか試してみれば一発で判るでしょうに．

中華様って、素材のごまかしはよくやるけど、メカニカルな寸法は比較的マジメに作りますよね．今般の不良はその中間で、外観は正常ですがバラすとバレるタイプ．

配線を繋ぎ変えれば修理できる可能性はありますが、捨てることにしました．

もちろん泣き寝入りです．

かしこ