2024年8月13日火曜日

ガールズバンドクライ研究 FRYDAYに平山理志Pインタビュー

今日もガルクラ成分を注入します.

FRAYDAYがガルクラを取り上げるのは珍しい感じがします.平山理志Pインタビューです.

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まず作品のルック、つまり見た目が受け入れてもらえるのかどうかが、分からなかった

ひら的には、放映前は3Dの楽曲売りアニメなんかノーマークでした.

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社内で試写が毎回満員だったんですよ。たいていは回数を重ねるごとに人が減っていくものなのです。それが『ガールズバンドクライ』は何度試写をしても満員でした

これは良いエピソードです.

プロは見切るのが速いです.「そうゆう水準ね」「そうゆう狙いね」「わかったからいい」みたいにサクサク切られる.

アニメのプロがこぞって見る作品はまれにあって、「未来少年コナン」は業界人がみんな見てたといわれます.

簡単に見切ってしまうプロですら「重い腰を上げて最期まで見た作品」だったのですからガルクラの革新性は折り紙付きだってことです.

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東映アニメーションに金銭的にも、人員的にもちゃんとした体制がある上で、あたらしいものを作ろうという気概があったからできたこと

それは認めます.
しかし、過去の作品から東映動画に期待できないのもまた事実.
様子を見させてもらいます.

わたしが観てきた様々なアニメの99.99%が、個人商店作品なんです.
どういうことかというと、
 1)優秀なアニメーター個人の能力で引っ張った作品
 2)優秀な演出家個人の能力で引っ張った作品
 3)優秀な脚本家個人の能力で引っ張った作品
こうゆうのがほとんど全部です.
最近の事例では「ルックバック」は個人商店の職人作業でした=1番.
振り返ると、ジブリも新海誠もまどか☆マギカもみんな個人のカラーに依拠して作られた作品です.
ハリウッド的な、莫大な資金と制作体制の総合力で作られた作品は日本のアニメにはほとんど存在しません.

とは言っても、莫大な資金と制作体制の総合力で作られた作品は徐々に出てきてはいます.
狭義に捉えるとこの3つかな.
 チェンソーマン  MAPPA
 呪術廻戦2期   MAPPA
 ガールズバンドクライ  東映動画
MAPPAには異論があるかもしれませんがね.
ガルクラは資金とリソースをぶちこんでガーッと作ったもので、日本のアニメ製作において個人商店の職人技を脱した初めてのTVアニメだと思います.

すなわち、現時点での東映動画の競争力は「ガルクラレベルの3Dで1クール作れる資金とリソース」なんです.今の日本では東映動画1社です.ガルクラでそう認識しました.

ただし、東映動画には欠陥があります.
 ・演出の魂がまるで無い
 ・オリジナル作品のプロデュース力がまるでない
 ・ANIPLEXのようなちょっとズレた企画を拾いあげる眼力がまるでない
超優秀な原作をアニメ化する殿様商売ばかり数10年間やってきたツケです.

なのでわたしは予想します.
東映動画は、すでに社長レベルで「ガルクラ2期作ってくれ」と懇願していると思います.ガルクラ2期はうまくゆくでしょう.しかし中期的には、資金とリソースを有効活用できるような企画を立てられず、宝の持ち腐れになってしまうと思います.企業文化はすぐには変わりません.

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トゲナシトゲアリというバンドの活動は続きます。先もいろいろ考えておりますが、まだ時間がかかりますのでお待ち下さい。

はーい、まってまーす


かしこ

2 件のコメント:

  1. >トゲナシトゲアリというバンドの活動は続きます。
    「トゲナシトゲアリ」自体が、
    ・奇跡のバンド
    だと思うのですが、メンバーが「2人も居なくなって」しまったら、もう再起不能な気がする・・・
    ※もちろん、個人的には2人の復帰を願ってますが。「まだ時間がかかります」とは、そういう意味だと思いたい。

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    1. そっちの時間かぁ
      時間がかかりそうだなぁ

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