わたしは昭和39年生まれの56歳です.
戦争が終わったのは昭和20年でしたから、戦争が終わってたったの19年後の生まれなわけです.昭和39年なんか、余裕で昭和のど真ん中、戦争の傷跡が社会にたくさん残っていて、差別もたくさん在り、男子が全員煙草を吸っていた時代です.
昭和40年代が自分の幼少時の記憶となります.たくさんの子供が空き地で野球をやっていました.TV番組は「ドリフターズ」.女性の結婚適齢期は23歳でした.「ALWAYS 三丁目の夕日」のセカイです.中学高校生の頃には、暴走族、竹の子族、ヤンキーみたいな暑苦しい若者風俗が流行しました.
そんな古参のわたしなんかが最新のアニメをマトモに観れるわけがありません.平成生まれとは価値観が違うからです.わたしが承知するに、平成生まれは人間関係が希薄で結婚しない人が多数と思うとります.なので、新作アニメを観るときは「平成生まれはこんななんだ、ふ~ん」と教えを乞う態度を堅持するようにしています.「今時の若者はけしからん!」な態度ではアニメなんか観れません.
そんな背景を踏まえたうえで、ホリミヤです.ホリミヤは平成生まれ向けなのに「結婚しようよ」ですかっ.それって昭和40年代の価値観だと思うんですけど.まるで先祖返りですが視聴者的に大丈夫なんでしょうか? 堀さんは宮村くんの心にズカズカと入り込む性格なので、平成生まれ諸氏はあれについていけてるのかな?
なんか違和感がある....
実をいうと、同じ違和感を最近強く感じたんです.それはシンエヴァ.
綾波初期ロットにまで田植えなんかさせて、理想郷として描いたのはまさしく昭和40年代.労働を通じた仲間意識と責任分担の社会です.相互監視の強いムラ社会と言っても良いかもしれません.ここにも価値観の先祖返りが見られます.
大絶賛を浴びているシンエヴァですから、平成生まれ視聴者はエヴァ村をも前向きに受け入れたわけですよね.だとしたら驚きますぞ.なんと平成生まれの人々は仕事仲間と一緒に風呂に入りたいのかですか? 昭和39年生まれのヒラサカでも男性同僚とお風呂で仲良しになりたいとは思わないけどなぁ.女子と一緒にお風呂に入るのなら好きですけどね.
それでラストでは「パートナーと一緒」なんだよね.まるで「適齢期は23歳」みたいな価値観の先祖返りが垣間見られます.
繰り返しになりますが、、、「結婚しようよ」「田植え」「相互扶助社会」「仲間と風呂」みたいなのは、昭和39年生まれのヒラサカですらちょっとご勘弁な光景なんです.眉毛が太い女子の「ラブストーリーは突然に」ぐらいにしといてくれ.
ホリミヤ/シンエヴァに突然出てきた昭和40年代価値観と、平成生まれ視聴者の想いにどういう共感があるというのか?
想像するに、平成視聴者にとっては昭和40年代はあまりにも遠いので、あの暑苦しさや鬱陶しさがまるで理解できてなく、「結婚できたらいいな」「皆が仲良しだったらいいな」的な表面だけを見て憧れを感じてしまっているのではないでしょうか?
だとしたらそれは誤解だと思います.人と人とが濃密に重なり合った相互扶助社会ってのは、とかく意思統一が必須で、そのために喧嘩も虐めもアリな社会です.親は横暴に振る舞うことでしか自己を保てないし、町内の古株もデカイ面してやがるし、かな~りクソ.消防団を拒否ると村八分にされるようなのは地方では今でもあるでしょ、ああいうのをもっと酷くしたのが昭和40年代なんですよ.
きっと、エヴァ村にも婦女暴行とか窃盗の常習犯がいて、自警団がL結界処刑とかしてるんです.そういう闇の部分を全く描かない映画に親近感だけで接するのは危険な気がする.
わたしの歴代1位アニメ「未来少年コナン」では、ハイハーバーという理想郷が描かれますが、そこには人殺しも辞さないならず者も住んでいました.そういう部分まできちっと描いたのは宮崎駿の偉大さゆえでしょう.
かしこ
結婚も田舎くらしも、やってみなきゃ(大変さなど)分からんもんですからね^^;)。
返信削除いまや、50歳代生涯未婚率が25%、4人に1人は一度も結婚しない(できない)時代...。普通に結婚することが、もう”現実”じゃなく”憧れ(非現実)”なんでしょうねぇ。
”むしょてん”2クール目、すぐに始まるのかと思ってたらインターバルを空けるみたいですね(7月開始?)。やはり10年計画か・・・。
鍛冶屋さん明けましておめでとうございます.(まだお正月)
削除エヴァの視聴層に昭和40年代がウケると庵野が読んだのだとするとかなり天才だと思っちゃいます.
ひら的には先日の中山千夏の投稿みたく昭和40年代はブラウン管TVと裸電球の鬱なセカイなんですが.あと畳と雨漏りと埃っぽい空き地と鼻たれ小僧と...
無職は7月か10月か、いずれにせよ2021には2期で円満にDTを捨てるのでしょう.
削除昔は女性に重い負担をさせるシステムだったが、女性の地位向上の結果逆転した。
返信削除サラリーマンの給与が振り込みになった結果、給与日が特別な日でなくなった。
(昔は手渡しだったので、夫がまっすぐに自宅へ帰宅させるために晩御飯が豪華だったらしい)
家計を妻が管理し、夫はこづかいでもらうシステムが普及(?)したおかげで旦那の使えるお金が目減りする。
結婚しても旦那の給与だけでは暮らせないので、共稼ぎが必須。
仕事して、家事やって、出産したら女性側負担が大きい。(核家族化が進んで親の支援はない)
なぜか「結婚は人生の墓場」という風潮が普及した?
お互いに、結婚しても独身時代の生活を続けたい思いがある。
結婚させたければそのメリットがあるようにすればいいんですよ。
手っ取り早くは独身税の導入がよいかと。
あと、婚姻届には離婚時の財産分与、慰謝料など基本事項を明記させるようにする。
5年毎に見直しをさせて、見直したら2万円でもあげるようにすれば良い。
離婚の時にもめて調停などの費用がかからなくなれば社会的費用逓減になると思う。
マンガ原作とアニメ化もされた「恋と嘘」では、政府が男女のマッチングをしてくれます.そのマッチングに従えば、家柄、性格などに齟齬が無く円満に過ごせるそうです.18歳か19歳で公認婚約者が決定されます.さすが厚労省(架空).
削除近頃では環境とフェミニズムはあらゆる言論の神、ポリコレの王様に昇格しています.
削除これに結婚・出産を追加できればいいかもですが、フェミちゃんがそっち向きに走るわけがないっすね.