宇宙と書いて「そら」と読む.お正月とは全然カンケーない話題です.
こちらに原因究明レポートがあります.
このトラブルの死に様がなかなか面白くて、カセットコンロみたいなんです.
行方不明の直接的な経緯としては、、、
トラブルが無ければOMOTENASHIは、
1)SLSで打ち上げられたOMITENASHIがSLSから切り離される
2)すぐさま自動で姿勢制御して太陽電池を太陽に向ける
という動作を行います.つまり姿勢制御バーニアをプシュプシュとやって機体を太陽に向けます.不成功だとバッテリー切れで寝落ちする.
しかし不幸にも、
3)機体がグルグルと回ってしまって行方不明になってしまった
なんでグルグル回ってしまったのか?
姿勢制御のバーニアはこんな仕組みだそうです.
タンクにガスが溜まっています.
ガスに点火するよなことはしません.ガスの圧力でプシュと噴射します.
バーニアは4つで、手前にバルブがある.
気体ガスと、液体ガスを分離するプレナムがある.
なぜか?
プレナムに液体ガスが貯まり過ぎていて、液体がぷちゅーっと噴射されてしまったとJAXAは推測しています.要するに水鉄砲状態です.きびしー
あるいは故障したカセットバーナーみたいな存在の軽さです.泣けるわ.
そもそもプレナムに液体状態のガスが想定よりも多く溜まるのが悪いわけなのですが、実はこのOMOTENASHIは、2019年にガスを充てんした状態でNASAへ引き渡されたそうです.ところがNASAの開発遅れでSLS打ち上げまで3年間も倉庫で放置されてた.その間に液体がプレナムに溜まってしまった(のだろう).これは辛い.相乗り衛星ですから、納期はNASAの都合で決まるわけですね.
宇宙部品のシール性能には賞味期限とか無いんですかね?
不運なOMOTENASHIでした.
かしこ
あけましておめでとうございます🌅
返信削除仕組みがよく分かりました。ありがとうございます。タンクとプレナムの間にバルブを付けるだけで解決できそうな案件ですね。
明けましておめでとうございます.ことしもよろしくです.
削除バルブ1つケチらないかんくらい重量制限がキツいんですかね?
きびしー