007 No Time No Die 評価しない（ネタバレあり）

ダニエルクレイグ版ボンドの最終作ノータイムノーダイを観ました．

ネタバレありで行きますのでまだ見てない人は此処から下を読むのはやめましょう．

本作を「クレイグ ボンドの最高傑作」などという人が居るようですが、そういう人は寝ぼけてるんじゃないかな．

わたしは「慰めの応酬」がクレイグ ボンド５作の中で最低評価なんです．

それで「No Time No Die」は慰めの応酬よりは良いけど、下から２番目です．

最高ランクは人によりけりでしょうが、わたしは「カジノロワイヤル」．

あらすじ：

前作以降は行方をくらましていた007．

一方でスペクターはうごめいている．

007はスペクターと聞いたら参戦しないわけにはいくまいと思ってCIAと組む．

スペクターの幹部が集まるパーティでスペクター幹部だけが死ぬ．スペクターは全滅したが、ならばスペクターを滅ぼしたのは誰なのか？

↓それはこいつだ．名をサフィンという．

新任のMは、特定遺伝子を狙うバイオ暗殺兵器を秘密裏に開発していた．

しかし、いつのまにかそのproj.が何者か(サフィン)に乗っ取られており、スペクター壊滅に利用されたのだった．

MI6の捜査上に浮かんだのは、Mr.ホワイトの娘．５年前にボンドが愛した女性だった．再会した彼女には娘がいた．ボンドの子である．彼女は母親をサフィンに殺された過去があった．サフィンとしては家族をホワイトに殺されたのでその報復である．

サフィンは、バイオ暗殺兵器を大量殺人兵器に改良した．

ボンドはそれを阻止する．

しかしボンドは死ぬ．

以下はひら感想．

ボンドに子供がいるだとぉ？ 所帯じみたボンドに幻滅．ボンドが生存したらどこかで親子3人で暮らしたのだろうか？ そんなのボンドじゃなくない？

ホワイトの娘とデキてしまうというのが前作(スペクター)からキモいと思っている．

サフィンのアジトが非現実的でさっぱり面白くない．

サフィンという悪人の事業的、資金的背景が描かれていないのでさっぱりわからない．

ボンドを死なせる必然性が感じられない．細菌兵器に感染したから死んだのだが、そうゆうstoryにした必然性が不明．ボンドの死に感情移入する部分は少しあった．

銃でドンパチするシーンが練られてなくて平板．戦闘シーンが構造化されてない．

最初の方は高ポテンシャルだったが、ラストが近づくにつれてつまらなくなる．出来の悪い007シリーズではありがちな脚本．

最初の方で登場する新米女子エージェントが強くて魅力的なんだ．ダニエル版ボンドではそうゆう女子はボンドと寝て、すぐに殺される運命にある．ところが本作のこの女子は「仕事終わったのでさよなら」とそのままフェードアウトしちゃうんだもんなぁ．拍子抜けだったよ．殺されてほしかった．何のために出演させたのだろう？

黒人女性のエージェントも役柄が中途半端で何のために出演させたのだろう？

以上、つまらなかった点のオンパレードです．

イイなと思ったのは２つだけでした．

 １）Vesperの墓参りをするシーン

 ２）新米女子エージェント

というわけですので「クレイグ ボンドの最高傑作」などという人の云うことは金輪際信用しない方がいいです．

かしこ