アンチ小室マコは「妬み」という炎上中コラムを考察する

眞子さま、小室圭さん結婚へ　「妬み」を吐き出すあさましい人たち

という絶賛炎上中のネット記事を読んだ．タイトル通りの内容．ムカつくので読むのをオススメはしない．

2021.10.9  記事が削除されたようでNot foundになっています．逃げたな

あまりにも酷い内容なので炎上商法ではと訝る人が居るのは無理もない．

以下では、尾藤克之という人物によるこの投稿は一体何なのだ？についてあれこれ考察してみたい．とは言っても長くなるので、ヒラサカの結論を先に概説しておく．

・著述家コラムニストと名乗るにしては杜撰である

・本文の情報は「マコ叩きは妬み」のみで中身が薄い

・追記に、誹謗中傷への法的処置と書かれており、筆者の真意はむしろここではないか?

・尾藤克之は合理主義者か唯物論者である．皇室を信仰の対象と捉える視点がない時点で知識が偏っており、そんなんでよく著述家コラムニストなどと名乗れるものだ

・杜撰な理屈で日本人の９割を敵にする意図は何か？ 尾藤克之の真意は、虐めに遭った自身の体験から発する虐める側へのルサンチマンではないか？

・尾藤克之は炎上させたがっているが、目的は商売ではない．ルサンチマンの発散が正体ではないか？

ーーーー

まずは、「マコ叩きは妬み」を否定するところから．

尾藤克之の説が正しいのなら、小室６万字に対して「あれはダメだ」と断じた日本人の９割が「妬み屋のバカ」になってしまう．なんだその杜撰な論理展開は．尾藤克之には日本人の９割がバカに見えているのだろうが、そんな杜撰な理屈が通ると思ったら甘い．著述家コラムニストの名折れだ．

マジョリティにはマジョリティであるなりの理由ってのがある．尾藤克之としては「９割が妬みバカだから」で一件落着らしいが、少しは考えろ．

尾藤克之に教えてあげる．

日本人の９割が「あの小室６万字はダメだ」と判断した理由は、多くの日本人にとって皇室が信仰の対象だからなんだよ．

尾藤克之は合理主義でしか皇室を論じれないらしいが、それは知識が偏っていて恥ずべきことだ．

2681年間続く皇室を守ってゆきたいとの想いは信仰だ．合理主義を貫くなら、天皇を廃止して共和制にすべきとの結論に帰着するはずだが、日本人はそのような選択をしない．しないどころか、皇室には穢れなき御姿を堅持して欲しいとの願いもある．穢れなきというのは信仰だ．皇室とは信仰・宗教なんだよ．

その信仰の対象が、ホストに金銭を貢ぐ浪費女子みたいな真似をするものだから、そんな行為は止めてくださいマコ様、と国民は悲鳴を上げている．これのどこが「妬み」だというのか？ 何処にも妬みなんてものはない．

小室Kに対しても同様だ．若き日に母子家庭の生活費学費を援助してくださった相手に「法的には無問題」を押し通すのは法理論ではそうであっても道徳が許さない．まして皇室と血縁にならんとする者が非道徳でよいはずがない、と国民は悲鳴を上げている．これのどこが「妬み」だというのか？ 何処にも妬みなんてものはない．

合理主義でしか物事を判断できない尾藤克之は炎上しても「これだから愚民共は」と思っているんだろうさ．例えばのハナシ、尾藤克之が自分の合理主義ゆえに宗教を否定し、天皇廃止＆共和制を主張したければ好きにすればいい．それはそれで筋が通っていて論理としては存在して良いだろう．

しかし尾藤克之の問題のコラムは論理以前の段階で恥ずかしくも誤っているのだ．

・皇室を論ずるに心理学という近代合理主義を援用する過ち

・皇室の宗教性に気づいてすらいない

・前提が誤っているので、皇室への苦情は非合理的(妬み)だと断じてしまう

・日本人の９割が妬み屋だと蔑む杜撰さ

・自分の問題意識の根幹を隠している（これについては後述する）

こんな拙文は存在自体が恥である．尾藤克之よ、少しは考えろ．

問題のコラムを否定するのは以上でおしまい．

ーーーー

つぎは、ヒラサカ的にはもっと興味がある点だ．

尾藤克之は問題のコラムで何をやりたかったのだろう？

前述の通り尾藤克之は、日本人の９割に「妬み屋」とのレッテルを貼り、日本人の信仰の対象が穢れて堕ちるのを懸念せず、それで著述家コラムニストのvalueが爆謄するとでも考えたのだろうか？ それほど尾藤克之は愚かなのだろうか？

なにしろ薄気味悪いと思うのだ．９割を相手に杜撰な理屈で喧嘩を売る、というのはちょっと度を越してはいまいか？

しかも、合理主義者ならばこそ、尾藤克之視点ではただの金持ち娘でしかないはずのマコを擁護する必要は無いはずだ．それなのに、９割を敵に回してでもマコを擁護しようとする非合理な行動に尾藤克之を駆り立てた正体は何なのだろう．上で「自分の問題意識の根幹を隠している」と書いた部分のことだ．

尾藤克之に関する公開情報からあれこれ拾ってみよう．

１）まずコラム本文であるが、「マコ叩きは妬み」以外の情報がない、とても薄い中身であっさりしている．あっさりというのは、尾藤克之の熱い思いが伝わってこないという意味も含む．（心理学を長々と援用しているがそれは援用であるから主旨ではない）

２）コラムの末尾に尾藤克之が追記した部分がある．

追記の主旨は、誹謗中傷には法的措置をとる、だ．

コラム本文のあっさりテイストに比較して、追記には尾藤克之の鬼気迫る意志が感じられる．まるで追記の方が尾藤克之にとっては重要であるかのように感じられる

３）経歴はさほどパッとしない．卒業大学は公開されていない．医者ではない．学者でもない．顔写真からは、爽快な印象はない、どちらかといえば陰キャ

４）障害者支援団体運営者だそうだ．経歴から推測するに、尾藤克之のシンパシーの対象はマイノリティへ向いているようだ

５）その一方で、平然と９割を敵に回す素行からすると、マジョリティへの敵愾心をお持ちのように推察する

６）上でも述べたが、宗教や人文系を取り扱うのは苦手な合理主義者だと推察する

７）合理主義者に似合わず、ただの金持ち娘を擁護するのに９割を敵に回すのは解せぬ

     →誹謗中傷する者に対する非常に強い敵愾心をお持ちだからではないか？

以上より、尾藤克之が問題の「マコ叩きは妬み」コラムを書いた動機を以下のように推測する．

・尾藤克之は虐められた経験をもつ

・尾藤克之は虐められた恨みを持ち続けている．そしてそれはマジョリティへの敵愾心になっている

・いま、マコが日本中から袋叩きに遭っている

・虐められるマコを見ていると、自分が虐められた記憶が蘇りとても不快だ

・マコ叩きの虐め屋マジョリティ共に一矢報いたい

・理屈はなんでもいいから自分に炎上の矛先を向けさせる  →「妬み」コラムで挑発する

・想定通り大炎上し、虐め屋マジョリティから罵詈雑言が山のように届く

・そのtimimngで、誹謗中傷は許さない！と戦闘宣言することで、虐め屋マジョリティに一矢報いる   ←いまここ

いかがだろう？ 合理主義者が謎のマコ擁護をする動機として、筋が通っているように思うのだが．もっとも、深層意識には本人も気づいていないケースが多いものだ．

尾藤克之の問題のコラムがあまりにも酷いので「炎上商法」だろうと訝る人が居る．それは半分正解、半分不正解だと思う．尾藤克之は炎上させたかった．しかし目的は商売ではなく、虐め屋マジョリティへのルサンチマンを晴らすことだった．すなわち「炎上腹いせ」と呼ぶのが適切だろう．

と、ヒラサカは分析した．

ーーーー

言いたい事は大体終わったが、最後に問題の妬みコラムがつまらないというハナシをしよう．

妬みコラムは謎である．孤高の合理主義者を気取る者をして、何故にマコ擁護のためにセカイの９割を敵に回すのか？ なんだかセカイ系アニメみたいで、そういう奴が現実に現れると興味が湧いてしまう．妬みコラムの不明さは、尾藤克之が本心を隠して綺麗事だけを外界に発散しているからである．そこで尾藤克之の内面のドロドロを上記で推察してみたわけだ．

著述家コラムニストと名乗るほどの者が自分の内面のドロドロをひた隠しにして良いのだろうか？ それで優れた著述家コラムニストで居られるものだろうか？

わたしは違うと思う．物書きであれ、映画監督であれ、ミュージシャンであれ、創作物を世に出して喰おうとする者は自分の意識のドロドロを曝け出してこそ視聴者の共感を得られると思うからだ．

ゆえにヒラサカは思う．問題の妬みコラムは、心理学など援用せずに、尾藤克之の内面から入ったらマシになっただろう．

「わたしは子供の頃虐めに遭っていた」

から始まり、自分が受けた虐めを告白し、

「恨みを決して忘れない」

で導入部とする．

中段は、

「マコが袋叩きに遭っているのは自身の経験からも見るに堪えない」

「天皇家ゆえの悲劇である．マコを自由にさせてあげるべきだ」

「第２のマコを出してはならない」

結論は、

「日本は天皇を廃止し、共和制に移行するべきである」

などとしたら少なくとも筋は通ったし、著述家コラムニストなりの名文になったかもよ．

まぁでも、炎上させたかったわけでしょ、きっと．

その捨て身のこだわりは、尾藤克之のビジネスにプラスに作用することは無いと思う．

わたしは尾藤克之のコラムでとても気分を害した．

わたしは尾藤克之に信教の自由を侵害された．