2022年3月26日土曜日

3Dプリンタ、最後の改良? 樹脂製リニアベアリング、ガラスステージ厚5mm

3Dプリンタしよう!(久しぶりです)

2点改良しました.これが最後の改良になるのではないかと思っています.

1.リニアベアリング樹脂製
従来は右の金属製のリニアベアリングを使ってきました.(内径8mm)
内部に0.8mmぐらいの小さなボールベアリングが多数入っています.摩擦が少ないのは良いのですが、若干ガタがある.L=45mmで0.15mmガタってるぐらいかな?
左のものは樹脂製です.
↓0.15mmは些細なガタかもしれませんが、Y軸のベアリングホルダがガタつくと、、、
↓その上に乗る最大で300x300mmのステージの隅では0.5mmほどのガタに増幅されるので以前から不満でした.
↓金属製リニアベアリングにはこのようにスリットが入ったタイプがあり、締め付けてシャフトとの隙間を調節できるそうです.ただ流通量が少ないせいか価格は高く使う気になりません.
↓ガタを少なくするためには締め付けて使うのだとわかったところで、このような樹脂製のリニアベアリングを使ってみたくなりました.これだったらギューッと締める事が可能だろうよ.
↓樹脂製に交換してみたらガタつきは解消しました.良好です.(交換はY軸のみとした)
欠点は摺動摩擦が大きいです.ステッピングモーターのトルクが摺動摩擦に勝っているので使えてますがモーター発熱は増大すると思われます.また、むやみに締め付けると摺動摩擦のためロックしてしまいます.現状はほとんど締め付け無しで使っています.

2.ガラスステージ厚5mm
従来は、ガラスステージの厚みは2mmまたは3mmを使っていました.薄い方が価格が安く、軽量なので高速動作向きと考えたからです.
しかし巨大な欠点がありました.
ホーンスピーカーの部品を印刷するためにステージサイズぎりぎりの巨大物体を成型しますと、樹脂の収縮力でガラスが反ってしまいます
2mm厚のガラスステージなんか柔らかいもので、230mm長あたりガラスが1.5mmぐらい反ってしまって使い物になりません.3mm厚のガラスになると反りは1mm以下にはなりますがダメですね.

3Dプリンタ業界では樹脂収縮トラブルを回避するために閉鎖型構造で内部気温を高く保つのが定石ですが、わたしの3DPは開放型でありヒーターも装備していません.また既製品3DPのガラスステージ厚は2mmか3mmしか見かけません.

↓というわけで、厚さ5mmのガラスステージに換装しました.これならガラスの反りはかなり少なくなるでしょう.Monotaroで買いました.¥1000ぐらい.
ただし、ガラス重量が900gもあります.Marlinのconfigを書き換えて加速度を小さくする対処が必要になるかもしれません.(今のところそうしなくても動いています)

↓巨大なホーンスピーカー部品を打ってみました.大丈夫そうです.

ホーンスピーカーはまだ完成していません.

かしこ


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よろしくでーす.

4 件のコメント:

  1. >樹脂製ベアリング…
    へぇ〜こんなモノがあるんですね(しかし、コレ見た目がオ○ホに...^^;)

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    1. 締まりが良くていい感じなんですよねこれって

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    2. それはそれは良いお点前で(やはり”TENGA”性ですか?^^;)。

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    3. そうTENGAなのです.材質はシリコンではありませんが.

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