2022年4月9日土曜日

「産んでくれてありがとう」とか思わないんだけどな

修羅の家族、羅刹の家、好きな言葉であります.

類は友を呼ぶとの諺どおりなのか、親を嫌いな人や生育環境の悪さに不満を持つ知人がわたしには多い.

なのですが、、、そういった事例を見聞きすると「自分ほど親を蔑んでいる者」には会った事がないんです.

まずわたしの親についてごく簡単に述べると、(過去の投稿でも何度か書いたけど)
  父親: 都会を憎むことで自己保全しているバカな田舎者
  母親: 世間様最上級なウルトラ臆病者
第3者から見ると円満なご家庭に見えるけれど、内実は虚勢と共依存にまみれる陰湿なご家庭というのが平坂家です.
もう少し掘り下げると、息子であるわたしは虐めっ子体質なんです.親は虐められっ子体質.その虐められっ子(親)が虐めっ子(息子)を虐めることでささやかな自己実現を図ったのが幼少期の親子関係でした.てめーら如きが身の程をわきまえろよバーカというのが親を蔑む根幹といえます.

カウンセラーみたいな第三者から、「虚勢と陰湿さだけでDVとか無いんでしょ?」「それのどこが問題なの?」と指摘されたらその通りでございます.世の中にはアル中の酒乱の盗癖とか下には下がいるので.

ここからが本題なのですが、ヒラサカの親よりも下劣な親を持つ人々であっても、現実に彼ら彼女らの親に接する態度や蔑みは意外とフツーだったりする.クルマで墓参りに連れてってあげるとかしてるわけです.離婚して出ていった父親から「死にそうだ助けて」と電話がかかって来るのにスポイルされてたりするわけです.
「よくそんな親切心や同情心が湧くよねぇ」とヒラサカさんは感心します.わたしは毒父の葬式なんか無視したし、存命の母親にも二度と会わないでしょうし葬式も知らん.

愛子さんが20歳会見で「産んでくれてありがとう」と言ってました.はぁ?どっかで聞いたセリフと思ったら、親に不満があるけどそこそこ親とフレンドリーな知人が最低限keepしているラインは「産んでくれた事には感謝する」だったりします.えぇっどうして?
ヒラサカ的には「産んでもらった感謝」って感じないんです.それには生物学的な理由と心理面の理由があります.

生物学的には、わたしが受精したその瞬間に、受精できなかった何億匹もの精子という別の可能性が犠牲になったわけですから、自分が生まれたのは偶然であって尊さなんてないです.自分の出生に尊さが無いのですから、産んでくれた感謝も生じません.(尊さは成長して達成したことに宿ります)

つぎに心理面の理由.わたしの親にとって子供とは渇望達成の道具なんです.産み育てるなんていう高尚さは無いです.
毒父視点の子供とは、
  ・息子にも「都会を憎む同盟」に入隊してもらう
  ・息子が弁が立つ都会者に育ってしまったので弾圧する
  ・弾圧不能と悟るや、息子に褒められることで都会を凌駕した存在に上昇したい
母親視点の子供とは、
  ・世間様が最上位、息子は世間様よりも下である
  ・世間様に恥ずかしくない息子であってほしい
  ・息子が世間と対峙しようとするなら絶対に拒絶する
先天性の負け犬なんです、こいつら.
すなわちヒラ親の渇望は「上下関係性の中での自己定位」なのです.子供は自己定位の道具です.そんな奴等に「産んでくれた感謝」「育ててくれた感謝」とかありえないでしょう.いやむしろお前ら負け犬にオレを巻き込むなと言いたい.

子供を渇望達成の道具とするのは世の教育ママゴンの事例があまたあります.彼女らの渇望は「上下関係性の中での上位層食い込み」なわけですから少なくとも負け犬志向ではないという点でウチの親よりも健全だと思われます.
高額の月謝を支払って私立宮神学園に入れてもらってランチは白っぽいカフェテリアとか良い身分じゃねぇか.うらやましー、実利あるわー

ヒラサカの身の上話は以上です.

それでタイトルに戻るわけですが、親嫌いであるにも関わらず「産んでもらった感謝」はあると言う人々の心には何があるのか? 自分は子供に嫌われたくないという願望の裏返しなのか? 

さっぱりわからないので今後も観察したり考察を欠かさぬようにしようそうしよう.

かしこ

15 件のコメント:

  1. 生んでもらった感謝・・・・・・。
    自分は今生きている事で幸せを感じている→そのトリガーとなった親に対して感謝。
    ではないかと思います。
    行為が自己欲望の結果(快感を得るのが目的であり、子供を作るというのは副次的な事)かもしれませんが・・・・。(-o-;

    最近若者の中では「親ガチャでの当たり外れ」が言われているらしいです。
    自分は不幸だ→親が悪い→生まれて来るときの運が悪かった。というものらしいです。

    自分に言わせれば、幸福になりたければ頭を使え、幸せじゃない人生を生きているのは
    何も考えないそいつが悪い。
    目標を持って、それに向かって努力すればいがいと叶うものだと思っています。
    自分の力だけではできなくても、まじめに努力すれば誰かが助けてくれる事もあるかもしれません。

    人生に棚ぼたはある!ただし、ぼた餅のある、ぐらついた棚の下に行って待つ事ができなければ叶わない・・・・・と思います。
    最低限の努力は必要。運のよい人はたまたまその下に居た時に落ちてくるから腹が立つし、うらやましい。(笑)

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    1. >そのトリガーとなった親に対して感謝

      一般的にはそうなのでしょうけど、でもやっぱりわたしにはわからないかなぁ.

      たかが受精というトリガなんか些細なもので、それに比べたらアニメや回路や戦争の方がよっぽど多大な影響を自分に与えているように思うためです.

      親ガチャがこれまたよく判らないんですね.
      自分を振り返ると、親は自分の生き様に大きな影響などもたらしてないからなんです.家業を継いだわけではないし、歌舞伎役者でもないので.親が邪魔だったら遮断すれば済む話ですし.
      親ガチャがあれば逆に子供ガチャもあると思われ、親が悪いから≒子供が悪いからのような気がします.依存体質の一種なのかしらん.

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  2. >親を嫌いな人や生育環境の悪さに不満を持つ知人
    私は、そもそも「本当の意味」で、
    ・親を好きな人
    ・生育環境に不満を持たない人
    など、居ないんじゃないか?と思っています。
    (少なくとも、この「現代日本」という場面においては。)

    超うがった見方をすれば、その実態は、
    ・周りに「変に思われたくない」ために、本当は「親が嫌い」だが、対外的には「親が好きである」ことを演じている
    ・「生育環境に不満を言う」と、やはり周りから「あの家は、貧乏だったのか?」とか思われたくないために(見栄を張って)「育った環境に感謝します」とか、言ってしまう
    なんじゃないの!?などと、思ってしまいます。

    >親ガチャがあれば逆に子供ガチャもある
    まったくその通りで、子育て系のブログとかに、
    「子供ガチャ」
    という単語は、頻繁に登場してます。

    しかし、「親ガチャ」「子ガチャ」って、何時ごろから言われだしたんでしょうね?
    少なくとも、10年前には無かったような気がします。

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  3. 私は、日本人の本質は
    ・世間体(せけんてい)
    であると思っています。これが無ければ「日本人」とは言えません。
    ※時々「こういうのが全くない」「周りに気を使わない」「遠慮がない」人は存在していて、(国籍は、もちろん日本人なんですが)「アメリカ人の生まれ変わりか!?」などと、言われてしまいます。

    結局、
    「産んでくれてありがとう」
    も、本人が「本気でそう思っている」人は、実はほとんど居なくて、
    「対外的な発言」として「そう言っている(言わされている?)」
    のではないかと思っています。
    ※日本人なら「感謝するのが当たり前!」ということが。まかり通っている感じはします。
    日本人は「本音をなかなか言わない」民族だし。(まぁ、それが良かったり悪かったりするのですが。)

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  4. 但し、最初は
    「言わされていた」
    ことが、いつもそう言っているうちに、
    「本当に、そう思うように」なっている人は居るかもしれません。
    (これははっきりいって、「洗脳状態」ですね。まぁ、「日本人であること」自体が、
    「一種の洗脳」であるような気もするので、今に始まったことではありませんが。)

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    1. 農業や家業を代々次ぐのが主だった時代は「先祖代々尊重」は道徳だけでなく業務上の必要条件だったと思います.サラリーマンの核家族世帯が主になった昭和の後半からは、親との円満さは道徳観のひとつに格下げされたように思います.

      この道徳というのが怪しくて、日本人の場合は道徳というよりも同調圧力なんじゃなかろうか.めんどくせーと思いつつ反抗するのがかったるいので従ってるだけみたいな.

      自分を振り返ってみると、親の面倒は子供が見なくちゃいけないという社会制度になっているので、ボケて暴れる毒父をなんとかして封印せにゃいかんという意識は強く持っていました.事態を打開する方策を何も編み出せない無能な母親に替わり、数年間のすったもんだを経て老人ホームへの封印が成功し、遮断しても実害が無くなったので遮断しました.

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    2. わたしのアンチ世間体とかアンチ同調圧力はUS人並みだと自覚しております.
      人を裁くの大好きだし.「そんなの知るか」とか平気で言うし.

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    3. 親ガチャが出現したのってパズドラとかが流行した以降ですかね? 10年ぐらい前とか.

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    4. >農業や家業を代々次ぐのが主だった時代
      「世間体の由来」って、何処から来たんだろう?
      と、思っていたのですが、過去の日本が「農業国」であったことも大きいかと思います。
      ・あと、「隣組」「五人組」とかの政策(本当は嫌いでも「(表向きは)仲良く」していないと、実生活に支障が出る。)
      も、大いに関係していそうですね。
      ※現代日本では「表立って」こういう政策が行われているわけではないですが、
      「町内会」とか「寄合」は、それの名残なのでしょうか。
      あと、311のときに、やたら「絆」と連呼されてたのも、そうかもしれません。

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    5. やはり稲作から由来してるんでしょうねぇ.
      五人組という連帯責任制度があり、家督制度が長男の総取りだったとかも.

      >「町内会」とか「寄合」

      あと消防団も追加で.消防団を脇目で見る機会がありましたが、消火の役に立つ気はあまりしないんですがね.

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    6. >同調圧力
      「隣組」なんて、「強制された、同調圧力」以外の何ものでもない・・・・
      ・「自治会」とか、名前がついていると、どうも私は「うさん臭く」感じてしまいます。
      (組織には「自治機構」が必要(そうでなければ崩壊してしまう)であるのはわかるのですが、それに「公的な名称」を付けてしまうと、もはやそれは「自治機能以外の何か」に、変質してしまうような気がします。)
      (まぁ、「上位統治者」からすれば、「それが狙い」なのかもしれませんが・・・
      本当は「自治」なぞ「望んでいない」のかもしれません!反逆を恐れているのか!?)

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    7. >やはり稲作から由来
      「稲作」などの「大規模農業」は、とにかく
      「大量の人出」
      を、必要とします。(収穫の時期とか、特に)
      日本は、このあたりを、
      「人手のいる、大規模農業」→ 「人手のいる、大規模工場大量生産」
      に、「うまく転換」できたのが、「高度成長期」が、工業国として、
      「うまくいった」
      要因になるのではないのでしょうか?

      ・時は流れて、「大量生産」の時代は終わったのにもかかわらず、
      そこから「うまく転換」できなかったのが、今の日本。
      「失われた、何十年」(もう、何年目かわからない・・・)

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    8. 自治会を構成するジジババが無能なので、会議運営のセオリーを知らないし、議事録も書けないし、結論を出さないし、あれじゃぁやる意味ないです.役員会の開催連絡をFAXでするとか、かったるくてキレますね.

      大量生産の象徴のような半導体が需要逼迫してるってのは松下幸之助が草葉の陰で泣いてるです.がんばって水道のように増産してください.

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  5. すいません。
    自分は数少ない、母親に対して「生んでくれてありがとう」と心の底から思う人です。

    父親は途中で養育放棄したので、「死んでくれてありがとう」です。
    自分は決して恵まれた生活だったとは思えませんが、母親としては精一杯な事をしてくれたと思うし、高校卒業後、人生1回だけのお願いを聞いてもらったおかげで今の生活があります。

    ま、自分には次世代の召還に失敗したので、自分が感謝される事は永遠にありません。

    感謝の根底には、「自分が生まれる前は母親の体調が悪かったので、子供をあきらめるように言われていた。」、「生まれた時、医者が、5歳くらいまでしか生き延びられない」などと宣言されていたなどを、何度も聞かされたので、自分が生きているのは運がよかった・・・・と思い込まされているからかもしれません。

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    1. そのように少なくとも片親に対して円満なのはよろしいかと思います.

      そうありたいものですが、あいにくとわたしと奥さんの両親合計4名はドツボな連中でしたw げろー

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